ニュース速報

日経平均は大幅続落、中国通信大手の幹部逮捕で動揺 一時600円超安

2018年12月06日(木)16時08分

[東京 6日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は大幅に3日続落。10月30日以来の安値水準で引けた。中国の通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)幹部が逮捕されたことで、米中貿易戦争への懸念が再燃した。リスク回避の円高や米株価指数先物の下落も嫌気された。投資家の不安心理が高まる中、短期筋の先物売りで下げ幅は一時600円を超えたが、大引けにかけて買い戻しが入り下げ幅を縮小させた。

TOPIXは前日比1.82%安。東証1部の売買代金は2兆7165億円だった。東証33業種全てが下落。電気機器、医薬品、精密機器が下落率上位に入った。ファーウェイ幹部の逮捕を受け、半導体や電子部品株への売り圧力が強まった。

投資家の不安心理を示すとされる日経平均ボラティリティー指数<.JNIV>は一時23ポイント台に上昇。11月21日以来、2週ぶりの高水準を付けた。市場では「ファーウェイ問題だけでなく、EU離脱案を巡る英議会の混迷や米国の逆イールドなど悪材料が多過ぎる。4―12月期決算発表に向けて企業業績も下方修正含みだ。日本株はバリュエーション面でも割安とは評価しにくくなった」(ちばぎん証券顧問の安藤富士男氏)との声が出ていた。

個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984.T>が5%近い下落となった。ファーウェイ幹部の逮捕が売り材料。同社は2017年11月、ファーウェイとともに、ロボットにおける5G(第5世代移動通信システム)の活用に向けた実証実験に関する契約を締結したと発表している。ハイテク業界の先行き不透明感から東京エレクトロン<8035.T>やディスコ<6146.T>、アドバンテスト<6857.T>、SUMCO<3436.T>など半導体関連の下げも目立った。

東証1部の騰落数は、値上がり253銘柄に対し、値下がりが1828銘柄、変わらずが38銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      21501.62 -417.71

寄り付き    21766.50

安値/高値   21307.72─21805.02

TOPIX<.TOPX>

終値       1610.6 -29.89

寄り付き     1629.45

安値/高値    1599.92─1633.64

東証出来高(万株) 151021

東証売買代金(億円) 27165.64

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

スペイン首相が辞任の可能性示唆、妻の汚職疑惑巡り裁

ビジネス

米国株式市場=まちまち、好業績に期待 利回り上昇は

ビジネス

フォード、第2四半期利益が予想上回る ハイブリッド

ビジネス

NY外為市場=ドル一時155円台前半、介入の兆候を
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 7

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 8

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 9

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 10

    イランのイスラエル攻撃でアラブ諸国がまさかのイス…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた「身体改造」の実態...出土した「遺骨」で初の発見

  • 4

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 5

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中