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米サイバーマンデー好調、売上高は過去最高の79億ドルの見通し
[26日 ロイター] - アドビ・アナリティクスの算出によると、26日の「サイバーマンデー(感謝祭翌週の月曜日)」の売上高が過去最高の79億ドルに達する見通しとなった。
アドビ・デジタル・インサイツのディレクター、テイラー・シュレイナー氏は「これから3時間の売上高は1日の平均に相当する規模になるだろう」と予想した。
米東部時間午前10時(日本時間27日午前0時)までに、インターネット通販売上高は5億3100万ドルとなっている。
アドビは全米小売り業者上位100社中80社の取引状況をまとめている。米東部時間午後7時時点の売上高は、前年比20%増。携帯電話を通じた注文が急増しているという。
小売り大手のターゲット
マスターカードの利用・決済状況をまとめた調査「スペンディング・パルス」はオンライン売上高が少なくとも25%増の30億ドルに達すると予想している。
ただ、中国のネット通販商戦日とされるアリババ・グループによる11月11日の「独身の日」セールの今年の売上高である約307億ドルと比べると、なお見劣りする内容となる見込み。
コンサルティング会社リテール・ドクターのボブ・フィブズ最高経営責任者(CEO)は、実店舗で過度な値下げを実施すれば、店舗閉鎖に追い込まれるリスクがあると指摘。「オンライン販売の値下げや配送料無料で、小売り業者の利益は大幅に目減りしている」との見方を示した。
7月に開催されたアマゾン・プライム・デーでは、トラフィックの急増で一部のサイトでシステム障害が発生した。だがネットサービスの障害情報を収集するダウンデテクター・ドット・コムによれば、米東部時間26日午後10時現在、大手小売りチェーンで目立ったトラブルは起きていない。
アドビによると、全米平均の購入額は現時点で前年比6%増の138ドル。
アドビのデータによると、今年のサイバーマンデーでは玩具の値引きが最大となる見通し。米玩具大手トイザラスの経営破綻を背景に、小売各社が玩具販売を拡充したことが背景にある。
ターゲットは一部の玩具を30%値引き。コールズもレゴの商品を30─40%値引きしている。
またソーシャルメディア分析のブランドウオッチは「#Cybermonday」のハッシュタグをつけた1万3000件の投稿を分析したところ、米アップルの「アップルウオッチ」とロックスター・ゲームスのビデオゲーム「レッド・デッド・リデンプション2」への言及が特に多かった明らかにした。
米年末商戦の幕開けとなる感謝祭明けの「ブラックフライデー」のネット通販売上高は23%超増加し、60億ドルを超えた。
全米小売業協会(NRF)は、11─12月の米年末商戦の小売売上高が前年比4.3─4.8%増の7174億5000万─7208億9000万ドルと予想する。
*内容を追加します。
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