Amanda Ferguson

[ベルファスト 9日 ロイター] - 英領北アイルランドのベルファストで9日、数百人の反移民デモ参加者が街頭に集まり、一部の人々が車両に火を放った。スーダン人の男が路上で男性をナイフで襲撃した容疑で起訴されたことがきっかけとなった。被害者は首や頭に重傷を負った。

スターマー首相はこの襲撃事件を「不快でぞっとする」と厳しく非難。事件の動画はソーシャルメディアで広く拡散された。

既に英国内では、人種差別的な攻撃をされたというシーク教徒の男の主張を鵜呑みにした警察が、刺されて瀕死状態だった少年に手錠をかける動画が公開され、移民と治安悪化を巡る問題で緊張が高まっていた中で、今回の事件が起きた。

反移民派からは、英国の亡命政策が危険な男たちの入国を許しているとの声も出ている。北アイルランドでは昨年も、性的暴行疑惑に対する怒りから反移民暴動が発生していた。

9日には覆面をした若者たちが市内の各所に集まり、警察は装甲車を配備して対応。デモ参加者はベルファスト東部のバスを含む複数の車両に火を放った。

BBCの報道によると、100人がベルファスト東部の通りにある住宅のドアを蹴り破り、窓を割った。スカイニュースは、住宅が炎上している映像を放映した。

またロンドンの国会議事堂広場でも、数十人のデモ参加者が道路を封鎖した。

北アイルランド警察の幹部は会見で「昨夜の殺人未遂事件によって、人々が恐怖や怒りなどさまざまな感情を抱くことは理解している」と述べた上で、現状を「重大事態」と宣言。冷静な対応と全てのコミュニティーの安全確保を呼びかけた。

映像には、事件の起きた8日夜、警察が到着する前に複数の市民が容疑者を撃退しようとする様子が映っており、警察幹部は彼らが被害者男性の命を救ったと称賛した。

スーダン国籍の30歳の容疑者は9日夜に殺人未遂、公共の場での刃物の所持、および殺害の脅迫の疑いで起訴され、10日にベルファスト治安判事裁判所に出廷する予定だ。

警察によると、この男は地元に居住しており、亡命申請後の2023年9月に英国への滞在許可が下りていた。

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