[ムンバイ 8日 ロイター] - インド準備銀行(RBI、中央銀行)が8日発表した2025/26年度第4・四半期(26年1―3月)の経常収支と国際収支は市場予想に反して黒字となった。サービス収支の好調や、外国で働くインド人からの送金の増加、中銀の為替スワップ取引が要因だった。

経常収支は71億ドルの黒字となり、黒字額は前年同期の137億ドルから縮小した。経常黒字の国内総生産(GDP)比は前年同期の1.4%から0.7%へ低下した。

25/26年度第3・四半期(25年10―12月)の経常収支は132億ドル、GDP比1.3%の赤字だった。

25/26年度通年の経常収支は252億ドル、GDP比0.6%の赤字だった。

第4・四半期の国際収支は72億ドルの黒字だったが、通年では236億ドルの赤字となった。

IDFCファースト銀行のチーフエコノミスト、ガウラ・セン・グプタ氏は「中銀が25/26年度第4・四半期に実施した、2回の100億ドル規模のドルとルピーの売買スワップが資本収支を押し上げ、第4・四半期の国際収支の黒字につながった」と指摘した。

第4・四半期のサービス収支は604億ドルの黒字となり、黒字額は前年同期の533億ドルから増加。中銀は「コンピューターサービスや、他のビジネスサービスといった主要分野でサービス輸出が前年同期比で増加した」と説明した。

一方、モノの貿易収支は834億ドルの赤字となり、赤字額は前年同期の593億ドルから拡大。主に外国で働くインド人からの送金である民間送金収入は435億ドルと、前年同期の339億ドルから増えた。

26/27年度の国際収支は赤字が拡大すると予想されている。米国とイスラエルのイラン攻撃に端を発した中東情勢の悪化で原油価格が上昇し、インドのエネルギー輸入額が急増したことが要因だ。

調査会社ICRAのシニアエコノミスト、ラフル・アグラワル氏は「西アジア紛争に続く世界的なエネルギー価格の高騰により、26/27年度の経常収支の赤字額は25/26年度の2倍超に膨らむと予想される」と話した。

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