Wen-Yee Lee Ben Blanchard
[台北 23日 ロイター] - 米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は23日、CPU(中央演算処理装置)市場規模を2000億ドルとした自身の予測には中国も含まれていると述べた。米中間の技術的な緊張が続く中でも、エヌビディアが中国市場において大きな長期的需要を依然として見込んでいることを示唆している。
企業や事業者のニーズが自律的な機能を実行する人工知能(AI)エージェントへ移行し、CPUが中心的な役割を担うようになってきた。これによりCPUの需要は、大規模モデルの学習に使用されるGPU(画像処理装置)を超えて拡大している。
フアン氏は20日、幅広い顧客基盤の支えによって世界で最も価値のある同社が驚異的な成長を維持できること、そして新製品投入が主力AI半導体で予測している1兆ドルの売上高を上回る一助となることを強調。CPU「ベラ」を通じて、新たに2000億ドルの市場へのアクセスが可能になると語った。
さらに23日に訪れた台北で、記者団からこの予測に中国が含まれているかと質問されると、同氏は「そう思う」と答えた。
エヌビディアは中国向けに「H200」を販売する許可を米政府から取得しているが、自国のサプライヤーを育成している中国当局からは承認を得られていない。
今月北京で行われた米中首脳会談でも、フアン氏は米国代表団の一員に加わったが、H200販売に向けた進展は見られなかった。
フアン氏は「H200は中国への出荷ライセンスを得ている。あの市場に提供できれば素晴らしいことだ。中国市場は非常に重要であり、当然ながら非常に大きい」と改めて指摘した。
米半導体大手AMDが台湾のAIセクターに100億ドル以超を投資すると発表したことについて、エヌビディアも台湾のサプライチェーンに投資しているか、あるいはその計画があるかと問われたフアン氏は「これまで公表していないが、われわれはこの地のパートナーに対し、それ(AMDの投資額)をはるかに上回る投資と支援を行ってきた」と語った。
また台湾滞在中に、台湾積体電路製造(TSMC)とも面会すると明かした。
フアン氏は、同社のCPU「ベラ」とGPU「ルービン」を組み合わせたAI向けプラットフォーム「ベラ・ルービン」の生産を拡大しており、台湾のサプライチェーンにとって「非常に忙しい下半期」になると付け加えた。