[シンガポール 25日 ロイター] - 25日アジア時間序盤の原油先物は2週間ぶりの安値を付けた。米国とイランが和平合意に近づきつつあるとの楽観論が背景。ただ、中東産原油の供給制約となっているホルムズ海峡の封鎖など、主要な争点で双方の隔たりはなお残っている。

2234GMT(日本時間午前7時34分)時点で、北海ブレント先物は4.71ドル(4.55%)安の1バレル=98.83ドル、米WTI先物は4.57ドル(4.73%)安の92.03ドル。両指標とも一時、5月7日以来の水準に下落した。

トランプ米大統領は23日、米国とイランが、ホルムズ海峡の再開につながる和平合意の覚書について「おおむね交渉がまとまった」と表明した。ただ、双方は幾つかの論点を巡って依然として対立している。トランプ氏は24日、イランとの合意を急がないよう担当者に指示したと明らかにした。

MSTマーキーのアナリスト、ソール・カボニック氏は「和平合意とホルムズ海峡再開を巡る条件やリスクは残っているものの、トンネルの先に光が見え始めている」とし、原油価格には短期的に安心感をもたらすだろうと指摘した。

ただアナリストらは、ホルムズ海峡を経由する原油の流れが正常化し、損壊した石油・ガス施設が修復されるまでには数カ月を要するとみている。

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