最新記事
アメリカ離れ

トランプが「NATOのアメリカ離れ」を加速させている? 加盟国が行き着く「アメリカの敵国」とは

The NATO Countries Favoring China Over The US

2026年1月19日(月)09時10分
ブレンダン・コール、ジョン・フェン
トランプとNATO

トランプの発言がNATOの結束を揺るがしている? JRdes-shutterstock

<NATO加盟国からの対米支持率は大幅に減少、「アメリカの敵国」を下回る事態に>

ドナルド・トランプ米大統領の傍若無人な言動が、NATO加盟国のアメリカ離れを加速させているかもしれない。

【画像】「NATOのアメリカ離れ」を示すグラフ

米ギャラップ社は、NATOに加盟している31カ国の人々を対象に、2025年3月27日から10月30日にかけて世論調査を行った。結果、2025年のアメリカへのイメージは大幅に悪化した一方、中国の好感度は上昇した。

本誌はNATOにコメントを求めている。


具体的には、アメリカへの支持率は前年比14ポイント減の21%と大幅減となった一方、中国への支持率は8ポイント増の22%と、アメリカを上回っただけでなく、過去最大の上昇幅を記録した。

【画像】各国・地域のリーダーシップに対するNATO加盟国からの支持率の推移を示すグラフ

アメリカへの支持率は、NATO加盟31カ国のうち18カ国で少なくとも10ポイント低下した。ただし、中国への支持率が劇的に上がったわけではない。実際、2桁上昇したのは、スペイン、イタリア、ベルギーの3カ国にとどまる。スロベニア、ギリシャ、ハンガリー、トルコでも大きな支持率の伸びを見せたが、他の国での変化は小さかった。

米中の支持率の差に注目すると、スロベニア、ルクセンブルク、トルコ、ブルガリア、スペイン、モンテネグロ、アイスランド、ギリシャの8カ国で、中国が10ポイント以上アメリカを上回る支持を得ている。

一方、アメリカが中国より高い支持を得ている国はポーランド、アルバニア、ルーマニア3か国に留まる。なお、他の20か国では、アメリカと中国の支持率はほぼ同程度だ。

【画像】対米支持率と対中支持率に差があるNATO加盟国

ギャラップは、アメリカと中国の指導部に対する支持が再び同程度になったことについて、共和党政権下ではアメリカの支持率が下がる傾向にあり、今回も同じ状況になったと指摘している。

まちづくり
川崎が「次世代都市モデルの世界的ベンチマーク」に──「世界に類を見ない」アリーナシティプロジェクトの魅力
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

イスラエル、ヒズボラ攻撃強化 レバノン南部の退去勧

ワールド

米、中東から国民退避にチャーター機約50便 イラン

ワールド

ホルムズ海峡、イラン海軍と調整なら航行可能=外務省

ワールド

米、港湾間輸送規制を緩和の可能性 イラン情勢受けた
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 2
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車整備は収入増、公認会計士・税理士は収入減
  • 3
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃に支持が広がるのか
  • 4
    世界の視線は中東から日本へ...企業主導で築くインド…
  • 5
    「イラン送りにすべき...」トランプ孫娘、警護隊引き…
  • 6
    「映画賞の世界は、はっきり言って地獄だ」――ショー…
  • 7
    2万歩でも疲れない? ディズニー・ユニバで足が痛く…
  • 8
    米軍も防ぎきれないイランのドローン攻撃──イラン製…
  • 9
    ハメネイ師死亡が引き起こす「影の戦争」――中東外で…
  • 10
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」と言われる外国特派員の私が思うこと
  • 4
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 5
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 6
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 7
    職業別の収入に大変動......タクシー運転手・自動車…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 6
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 7
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 8
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 9
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 10
    命は長し、働け女たち――88歳「働くばあさん」が説く…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中