領土は渡さない...ゼレンスキーが英独仏に強い支持を確約させる裏で進む、米主導の「和平への妥協」
写真はウクライナのゼレンスキー大統領と英独仏首脳。2025年12月8日、英ロンドンでの会談後に撮影。 ADRIAN DENNIS/Pool via REUTERS
スターマー英首相、ドイツのメルツ首相、フランスのマクロン大統領は8日、ロンドンでウクライナのゼレンスキー大統領と会談し、ゼレンスキー氏への強い支持を表明した。米国がロシアとの和平案合意を求める中、ウクライナは「重要な局面」を迎えていると語った。
同会談を受け、ウクライナは翌9日に、ロシアとの戦争終結を目指す修正和平案を米国と共有する。ゼレンスキー大統領は会談後、記者団に対し、修正案は20項目から成るが、ロシアが求めてきた領土放棄を巡る問題については依然として合意に至っていないと説明。
「米国は基本的に、妥協点を模索する姿勢を示している」とした上で「領土を巡る問題は複雑であり、まだ妥協点は見出せていない」と述べた。また、ウクライナは自国領土のいかなる部分も放棄しないというこれまでの考えを改めて表明した。
これに先立ちゼレンスキー氏は、欧州諸国が米和平案に対してより好条件で交渉しようとする際には、微妙なバランス調整が必要だと指摘。「米国なしでは対処できないこともあれば、欧州なしではできないこともある。だからこそわれわれは、重要な決断を下す必要がある」と述べていた。
また、各国首脳らは和平合意に至った場合に備えて、確固たる計画を策定したいとの考えを示した。また、ロシアからのさらなる攻撃を抑止するため、米国の「安全の保証」を得ることを目指している。
英政府筋は、この日の会合では、凍結されたロシア資産の活用が焦点になると述べていた。
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