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「北朝鮮はテロリストだ」 北で拘束された息子は異様な姿で帰国し死んだ

2017年9月27日(水)19時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部


語られない死因

今年6月のワシントンポストの報道によれば、ワームビアの容態について両親は、「ボツリヌス中毒症で体調を崩し、睡眠薬を服用して昏睡状態になった」と説明を受けていた。

ただ、インタビューでワームビアの死因に話が及ぶと両親は、「(ワームビア)は旅を終えた」と言うだけで、特定の死因は挙げなかった。

当時、ワームビアの治療に当たった医師は、脳組織が大量に喪失し、筋肉、腕、脚の「深刻な衰弱と収縮」が認められると述べた。ワームビアは瞬きはするものの、周りの掛ける言葉や周囲の状況を理解する兆候はなく「応答不能な覚醒」状態だったようだ。この状態の患者は、昏睡状態でも目を開くことはできるが、周りの指示などには反応を示さないという。

ワームビアの両親は北朝鮮の行動を「容認できない」と強く非難する。2008年に北朝鮮が「テロ支援国家」の指定を解除されたことに言及し、再指定すべきだと強く訴えている。その一方で、息子の検死は「これ以上、苦しめたくない」と言って拒否し続けている。北朝鮮でワームビアに何が起こったのか、「死人に口なし」の言葉通り、真相は謎のままで終わる可能性もある。


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ミサイル兵器は射程も脅威も拡大中

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党大会で本格始動した正恩政権の「頼みの綱」 ほか

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