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米シカゴ市、不法移民政策巡りトランプ政権を提訴

2017年8月8日(火)09時38分

8月7日、米中西部イリノイ州シカゴ市は、トランプ米政権が不法移民に寛容な「サンクチュアリ・シティー(聖域都市)」を対象に治安関連の補助金交付を停止するとした措置は憲法違反だとし、差し止めを求めて提訴した。写真はエマニュエル市長、ニューヨークで昨年12月撮影(2017年 ロイター/Andrew Kelly)

米中西部イリノイ州シカゴ市は7日、トランプ米政権が不法移民に寛容な「サンクチュアリ・シティー(聖域都市)」を対象に治安関連の補助金交付を停止するとした措置は憲法違反だとし、差し止めを求めて提訴した。

セッションズ米司法長官は先月下旬、移民当局が各地の地元刑務所に無制限に立ち入る権利を各都市が認めなければ補助金を停止すると発表した。

さらに、地方当局が不法移民を釈放する際、48時間前までに連邦政府当局に通知することを補助金受け取りの条件としている。

シカゴ市は、補助金受け取りの新たな条件は、地元の法執行機関と移民コミュニティーの協力を推進するというシカゴ市が長期にわたり続けている方針を無視していると批判した。

シカゴのエマニュエル市長(民主党)は6日、「シカゴは住民の基本的な権利を侵害するようなことはしないし、移民に寛容な都市としての地位を放棄しない」とし、訴訟を提起する方針を示していた。同市長は、訴訟の目的はトランプ政権に補助金停止の前例を作らせないためだと説明した。

[シカゴ 7日 ロイター]


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