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【写真特集】ゆがんだ輝きを放つアメリカンドリーム
2017年5月31日(水)17時00分
<若さと美への欲求>コラーゲン注射を施す皮膚科医アーノルド・クラインは「唇の神様」とも呼ばれている。美容医療の進歩と共に、若さと美しさへの強迫観念を覚える女性も増えている(05年)
<ベルサイユの女王>ジャッキー・シーゲルはリゾート運営会社で成功した夫とアメリカ最大の豪邸の建設に着手したが、リーマン・ショックで一気に転落。2人を追ったグリーンフィールドの監督作『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』は話題を呼んだ(09年)
<早過ぎる転落>ビバリーヒルズの高級ホテルのプールでまどろむ10歳のエミリー。家族でプレジデンシャルスイートに長期滞在していたが、不動産業で成功した父はその後、詐欺罪で有罪になった(93年)
<我買う、故に我あり>経済的に恵まれない若者へのチャリティーを募るためビバリーヒルズの邸宅で毎年行われる「バッグ・ランチ」。多くの女性が高級ブランドのバッグを物色する(14年)
<札束をばらまけ>アトランタのクラブで客がばらまいた紙幣を拾い集めるストリッパー。ナイトクラブやカジノで享楽的な時間を過ごすことも現代アメリカでは1つの富の象徴だ(15年)
撮影:ローレン・グリーンフィールド
ドキュメンタリー写真家で映画監督。米ハーバード大卒業後、富と消費主義、若者文化、アメリカン・ドリーム、ジェンダーなどをテーマに作品を制作している。2015年、テレビ・コマーシャルでエミー賞受賞。本作は新刊写真集『ジェネレーション・ウェルス』(英ファイドン社刊)からの抜粋
[2017年5月23日号掲載]
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