最新記事

アメリカ政治

トランプ「欧州の過激派攻撃を報道しない」とメディア批判

2017年2月7日(火)13時42分

2月7日、トランプ米大統領は6日、フロリダ州のマクディル空軍基地で兵士らを前に演説し、メディアがイスラム過激派による欧州での攻撃を取り上げていないと非難した。同空軍基地で特殊作戦軍と中央軍の代表者らを前に演説するトランプ大統領(2017年 ロイター/Carlos Barria)

トランプ米大統領は6日、フロリダ州のマクディル空軍基地で兵士らを前に演説し、メディアがイスラム過激派による欧州での攻撃を取り上げていないと非難した。

大統領はどの攻撃が報道されなかったのか、どこのメディアが攻撃を無視したのかは明らかにせず、主張を裏付けるような具体例も示さなかった。

大統領は過激派の攻撃について「欧州全域で起きている。報道さえされない状況になっている」と強調。

「多くの場合、極めて不誠実な報道機関は報道したがらない。彼らには彼らの理由があり、君たちにも理解できるだろう」と続けた。

ホワイトハウスはその後、2014年9月から2016年12月に世界で起きた78件の攻撃のリストを公表。ホワイトハウスの当局者は「報道機関はこれら個々のケースの報道に、以前と同じ手間をかけていない」と指摘。「それが『新たな標準(ニューノーマル)』となってはならない」と述べた。

フロリダのジャーナリズム専門教育研究機関、ポインター・インスティテュートのアル・トムキンス氏は「ISIS(過激派組織イスラム国)の攻撃について記者が報道しない理由があるという示唆は、実にとっぴというしかない」と話した。

[タンパ(米フロリダ州) 7日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2016トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

米、新たな対イラン制裁発表 イスラエルへの攻撃受け

ワールド

イラン司令官、核の原則見直し示唆 イスラエル反撃を

ワールド

ロシア、5─8年でNATO攻撃の準備整う公算=ドイ

ビジネス

4月米フィラデルフィア連銀業況指数、15.5に大幅
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画って必要なの?

  • 4

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 5

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 6

    【画像】【動画】ヨルダン王室が人類を救う? 慈悲…

  • 7

    ヨルダン王女、イランの無人機5機を撃墜して人類への…

  • 8

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 9

    インド政府による超法規的な「テロリスト」殺害がパ…

  • 10

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中