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中国経済

中国4月製造業PMI予想外の低下、雇用削減に拍車か

市場の上昇予想に反して低下、中国経済が安定化しているとの見方に疑問

2016年5月2日(月)11時44分

4月1日、中国国家統計局が発表した4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1で、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を辛うじて上回った。長江、1月撮影(2016年 ロイター/Sue-Lin Wong)

 中国国家統計局が1日発表した4月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.1で、景況拡大と悪化の分かれ目となる50を辛うじて上回った。それでも、3月の50.2から市場の上昇予想に反して低下したことで、中国経済が安定化しているとの見方に疑問を投げかける結果となった。

 苦境が続く中国製造業は、3月の統計局PMIが節目の50を上回り、鉱工業生産や工業部門企業利益も改善したことで、ようやく底打ちしたとの期待が強まっていた。

 ロイターがまとめたアナリスト予想では50.4への改善が見込まれていた。

 コメルツ銀行(シンガポール)の新興国市場担当シニアエコノミスト、周浩氏は4月のPMIについて「やや期待外れだった」として、「最近の中国をめぐる熱狂がやや行き過ぎで、3月の指標改善が長続きしなかったことを示唆している」と指摘した。

 PMIの内訳をみると、生産指数は52.2と3月とほぼ変わらかった一方、国内外の受注指数は節目の50を上回ったものの、若干低下した。

 また、先行きへの警戒感から、完成品在庫の縮小が続いた。原材料在庫も縮小傾向が見られた。

 雇用指数は悪化し、人員削減のペースが前月から加速したことが示された。製造業の雇用は過去3年半にわたって減少が続いている。

 国家統計局が同時に発表した4月の非製造業PMIは53.8から53.5に低下した。

[北京 1日 ロイター]


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