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世界的感染の震源地ギニアで2人がエボラ出血熱陽性、WHOが再発を警告

隣国シエラレオネでWHOが終息宣言を出した数時間後、ギニアにまたエボラ熱の火の手

2016年3月18日(金)14時15分

3月17日、ギニア政府はエボラ出血熱について4人を検査したところ、2人が陽性だったと発表した。数時間前には、世界保健機関(WHO)が隣国シエラレオネでエボラ熱の流行が終息したと宣言したばかり。写真は医療従事者ら。シエラレオネの首都、フリータウンで2014年12月撮影(2016年 ロイター/Baz Ratner)

 ギニア政府は17日、エボラ出血熱について4人を検査したところ、2人が陽性だったと発表した。数時間前には、世界保健機関(WHO)が隣国シエラレオネでエボラ熱の流行が終息したと宣言したばかり。

 今回検査を受けた人はいずれも、過去数週間に同じ家族から下痢とおう吐により3人の死者が出た村の出身だった。感染経路は不明だが、この村は流行当初、感染対策努力に非協力的だった経緯がある。

 世界最悪となっているエボラ流行はギニアから始まったとされており、昨年12月までに国内で2500人前後が死亡。その時点でWHOは、新たな感染は止まったとしていた。しかし17日、エボラウイルスは回復者の目や中枢神経システム、体液のなかに長期間存続する場合があり、いつ再発してもおかしくないと警告した。

  

[コナクリ 17日 ロイター]


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