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ケイト初のロイヤル・クリスマスは試練の連続

王族以外お断りの祝祭行事、1日5回のドレス替え、気の効いたプレゼント選び……キャサリン妃はエリザベス女王に認めてもらえるか

2011年12月22日(木)16時30分
マリヤ・カリムジー

腕の見せ所 英国中がケイトのプレゼント予想を立てている Reuters

 イギリスのキャサリン妃ことケイト・ミドルトンは、王室の一員となって初のクリスマスを迎える。この祝祭を無事終えるのは、一般の人が思うほど簡単なことではないようだ。

 王室のクリスマス行事は、イギリス南東部のノーフォーク州サンドリンガムにあるエリザベス女王の別邸で行われる。これに参加できるのは王室メンバーのみ。側近もきょうだいも、もちろんケイトの両親も招くことは出来ない。

 さらにUSウイークリー誌によれば、正餐やセミフォーマルのカクテルパーティー、教会の礼拝、プレゼント交換などのために1日に5回は着替えることになる。かわいそうなケイトは、私たちみたいにクリスマスの朝をパジャマでのんびり過ごすことはないのだろう。

 側近たちと離れてクリスマスを過ごすのだけでも大変なこと。さらに彼女は、すでに何でも持っている王室の人々のためにプレゼントをそろえなくてはならない。

贅沢品やおもしろグッズはダメ

「目新しいプレゼントを交換するのが伝統になっている」と、ある関係者はUSウイークリーに語っている。「ハリー王子とウィリアム王子は、(女王の夫である)フィリップ殿下にブーブークッションを贈って驚かせたこともあった」。でも別の関係者によれば、ケイトはおもしろグッズは避けるべきだ。「まだ女王陛下とジョークを交わせる間柄ではない」からだ。米ピープル誌にはこうある。


 「ケイトは賢いから、贅沢なプレゼントは必要ないと分かっている。王室の人々は華美をよしとしない」と、イギリスの作家ジュディー・ウェードは言う。「高価でないちょっとした、気のきいた贈り物がふさわしいだろう。王族たちは何がほしいか、側近たちが互いに聞いて回って準備する」


 英ファッション誌グラツィアは、その調査報道資源をフル投入して、ケイトが考えているプレゼントをリストアップしている。ガーディアン紙も、エリザベス女王にはフローリスの香水、ウィリアム王子にはビーニー帽、フィリップ殿下には手作りの釣り用フライが第一候補と予想を立てる。

 王室の祝祭行事はクリスマスイブに始まり、12月26日まで続く。その日、ケイトはサンドリンガムでのキジ撃ちに参加する予定だ。

GlobalPost.com特約

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