マイケル映画、空前のSOLD-OUT!

　彼はまだ私たちの心をつかんで離さない。６月に急逝したマイケル・ジャクソンの映画『マイケル・ジャクソン ＴＨＩＳ　ＩＳ　ＩＴ』の前売り券が各地で完売状態。この作品について誰もが知りたい５つの事柄に答えよう。

■公開日は？
　10月28日に世界同時公開される。普通はチケットが売り切れるのは公開の前週くらいになってから。しかしこの作品の場合は、アメリカで前売り券発売初日の９月28日に１００館、30日には５００館で完売。

■上映期間は？
　２週間の限定上映。これもチケットが飛ぶように売れる一因だ。この映画は今年最大のミュージック・イベントだと宣伝されている。当初は一般の映画と同じく金曜の10月30日から公開する予定だったが、配給会社のソニーは超大作の場合によくやる水曜公開に変更した。

■内容はコンサート？
　それともドキュメンタリー？　両方といえる。一部分は今年夏に50公演が予定されていた『ＴＨＩＳ　ＩＳ　ＩＴ』ツアーのリハーサル風景のクリップを、３Ｄで臨場感たっぷりにつないでコンサートのように構成。残りはダンス練習の様子や楽屋裏の素顔などを撮った１００時間にわたるフィルムをドキュメンタリーとしてまとめ、マイケルをたたえる。

■監督は誰？
　『ハイスクール・ミュージカル』のテレビや劇場版の映画を手掛け、マイケルのツアー監督も務めていたケニー・オルテガ。「映画製作のために映像を集め始めたら、桁外れでユニークで、とてもスペシャルなものだった」と、オルテガは言う。「創造力に満ちた天才の世界を垣間見るチャンスだ」

■映画の新記録を作れるか？
　これまでのコンサート映画の記録保持者はマイリー・サイラス。彼女の『ベスト・オブ・ボース・ワールズ』ツアーを追った３Ｄ映画『ハンナ・モンタナ／ザ・コンサート ３Ｄ』は３１１０万ドルを稼ぎ出した。現在のところ、前売りペースでは『ＴＨＩＳ　ＩＳ　ＩＴ』の勝ち。記録が塗り替えられるのはほぼ間違いない。

[2009年10月14日号掲載]