サーモンとマグロは要注意...輸入魚に潜む「永遠の化学物質(PFAS)」、濃度が特に高い「産地」は?
Fish Trade and PFAS
世界で広く取引されているサーモンやタラ、メカジキ、マグロなどにPFASが蓄積 MUJAHID57/SHUTTERSTOCK
<がんなどの健康リスクが懸念されるPFAS。水質環境の良好な地域の食卓にも「輸入魚」を通して危険が迫っている──>
自然界で分解されにくい「永遠の化学物質」と一部の輸入魚の関連性が明らかになり、世界規模で食の安全が懸念されている。
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南方科技大学(中国)の研究者を中心とする国際的なチームがサイエンス誌に発表した研究によると、サーモンやタラ、メカジキ、マグロなど世界で広く取引されている食用海洋魚の一部は、PFAS(人工的な有機フッ素化合物の総称)の汚染の影響を受けている可能性が高く、健康被害のリスクがある。
環境汚染が比較的少ない地域でも、輸入魚のPFAS濃度が食の安全をグローバルに脅かしている場合があるのだ。
「高齢者、妊婦、幼い子供、慢性疾患を持つ人はPFAS関連のリスクに対して特に脆弱なため、魚介類を選ぶ際は注意が必要だ」と、香港城市大学の環境科学者で論文の共著者のケネス・メイ・イー・リョン教授は指摘する。
「永遠の化学物質」とも呼ばれるPFASは分解されにくく、工業製品や消費財、さらには水、大気、土壌に長く残留する。PFASへの曝露と、癌を含む深刻な健康リスクの増加との関連は、従来の研究で既に示されている。
食物連鎖の上位に蓄積か
今回の研究では、世界3000カ所以上で収集された20年分の海水モニタリングデータを分析するとともに、212種の海洋魚類に残留するPFAS濃度を調べた。その結果、汚染が進んでいる水域の魚はPFAS濃度が高く、食物連鎖の上位に位置する捕食魚に多く蓄積されていることが分かった。
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