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脳も体も若返る! 医師が教える「老後を元気に生きる人が続けている」習慣の秘訣

2025年6月6日(金)09時53分
鎌田 實(医師・作家)*PRESIDENT Onlineからの転載

90歳を超えても楽にできる

さらにぼくは、スクワットに「バンザイ」の動きを取り入れて、ヒンズースクワットに近い動きにしました。じつは、黒柳徹子さんもこれに似た体操をされています。

腕を高く上げる動作では、背中の筋肉も使うため、この「バンザイスクワット」なら、スクワットに上半身への刺激を加えた全身運動になります。


体の横のライン=体側もしっかり伸び、横隔膜などの呼吸筋がゆるんで呼吸が深くなるため、副交感神経に働きかけ、自律神経を整えることにもなります。

「バンザイスクワット」は、朝のかまた体操の1つですので、朝食後にやれば、全身が目覚め、午前中のパフォーマンスが格段にアップ。90歳を超しても、この体操なら楽にできます。ぼくの知人の有名な彫刻家が寝たきりになりかかったとき、この体操で仕事に復帰できました。

頭をスッキリさせるストレッチ

最後にもうひとつ、頭痛を和らげて、頭をスッキリさせる簡単な体操をご紹介しましょう。それが、「血流解放ストレッチ」です。

頭痛の約8割を占める緊張性頭痛は、スマホやパソコンを見るときに首を前に突き出す「スマホ首」が原因になっていることが少なくありません。

そこでポイントになるのが、首と胸をつなぐ胸鎖乳突筋という筋肉。ここをじんわり伸ばして血流を改善すれば、首や頭の疲れが取れ、頭痛も楽になっていきます。それでは、実際にやってみましょう。

1.左手を右の鎖骨のあたりに当てます。

【図表5】

『医師のぼくが50年かけてたどりついた 長生きかまた体操』(アスコム)より

2.首を左に倒してから、そのまま後ろに倒します。鎖骨が上がらないように手で押さえながら、10秒間、しっかり首を伸ばしましょう。反対側も同じようにして、左右1回ずつ行います。

【図表6】

『医師のぼくが50年かけてたどりついた 長生きかまた体操』(アスコム)より

このストレッチによって首まわりの血流が改善されると、たまった疲労物質が流され、頭部への酸素や栄養が行き届きやすくなり、緊張性頭痛がスッと楽になるという効果が期待できます。仕事中やデスクワークの合間にも簡単にできるので、ぜひ取り入れてみてください!


鎌田實『医師のぼくが50年かけてたどりついた 長生きかまた体操』(アスコム)鎌田實『医師のぼくが50年かけてたどりついた 長生きかまた体操』(アスコム)(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

※当記事は「PRESIDENT Online」からの転載記事です。元記事はこちら
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