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命綱なしで台北101へ── アレックス・オノルド、超高層ビルを「生中継」で制覇

The Psyche of Urban Climbing

2026年2月12日(木)18時39分
ルーク・ウィンキー (スレート誌記者)
命綱なしで台北101へ── アレックス・オノルド、超高層ビルを「生中継」で制覇

オノルドの台北101クライミングは大きな注目と議論の的に CHONG KOK-YEW/NETFLIX

<命綱もハーネスもなし。世界的クライマー、アレックス・オノルドが台湾の超高層ビル「台北101」に挑み、その様子がネットフリックスによってライブ配信された>

世界的に有名なアメリカ人クライマーで、目まいがするほど恐れ知らずのアレックス・オノルドが、台湾の101階建て超高層ビル「台北101」のクライミングに挑んだ。しかも、命綱もハーネスも、安全ネットもなしで......。

1月25日に行われた挑戦をライブ配信したネットフリックスにとっては、計り知れないリスクだった。万一のことがあれば、幼い子供2人の父親であるオノルドは確実に命を落とすと、予告動画で述べていた。つまり、恐ろしい悲劇ではなく、驚異的な達成を生中継できると信じて、ネットフリックスはいちかばちかの賭けに出たわけだ。


オノルドはそんなリスクに慣れっこだ。2017年には、米ヨセミテ国立公園にあるエルキャピタン岩のクライミングに命綱なしで成功。その模様を追った映画『フリーソロ』は、彼独特の死生観を浮き彫りにし、アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞している。

40歳のオノルドは決して変わらず、カメラがあろうとなかろうと登ることをやめない。多くの人がそう自分に言い聞かせて、今回の挑戦をライブで見守ったことだろう(少なくとも筆者はそうだった)。

そして幸いにも、結果は成功だった。オノルドは約1時間半かけて快挙を成し遂げ、命綱なしで台北101に登った初めての人物になった。

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