米自動車販売、SUVが好調で11月は年率換算で過去最高
ブラックフライデーの影響で、自動車業界は年末商戦が前倒しに
12月1日、調査会社オートデータがまとめた11月の米自動車販売は前年同月比1.4%増の132万台と、11月としては2001年につけた過去最高水準に迫った。ミシガン州で10月撮影(2015年 ロイター/Rebecca Cook)
調査会社オートデータがまとめた11月の米自動車販売は自動車各社の販売促進活動に加え、スポーツ用多目的車(SUV)の販売が好調だったことが追い風となり、前年同月比1.4%増の132万台と、11月としては2001年につけた過去最高水準に迫った。
季節調整済みの年率換算では1819万台と、11月としては過去最高。ただオートデータは、独自動車大手ダイムラーが傘下のメルセデス・ベンツの販売台数を2日に発表することから、全体の販売台数が修正される可能性があるとしている。
11月は自動車各社が「ブラックフライデー(感謝祭翌日の金曜日)」に向けた販売促進に注力したことも押し上げ要因になった。
日産自動車<7201.T>の米国販売責任者、ダン・モーンケ氏は、「ブラックフライデーはこれまでは自動車販売とは関係が薄かったが、今は自動車小売業界にも浸透しており、これまで12月に集中していた年末商戦が前倒しされている」と述べた。
調査会社iSpot.tvによると、自動車業界の10月1日─11月29日までのテレビ広告費は10億9800万ドルと、前年同期から25%近く増加した。
メーカー別では、首位のゼネラル・モーターズ(GM)が1.5%増の22万9296台、2位のトヨタ自動車<7203.T>が3.4%増の18万9517台。