最新記事

トレンド

来年の流行色「マルサラ」はくず肉の色?

Everyone Hates Marsala

パントン色彩研究所が発表したカラー・オブ・ザ・イヤーには「自然な力強さがある」と宣伝されているが

2014年12月9日(火)17時10分
クリスティン・ホエンナデル

 毎年12月になると、パントン色彩研究所(米ニュージャージー州)が来年の「カラー・オブ・ザ・イヤー」を発表する。デザイナーや消費者が好んで使用したり、着たり、買ったりするであろう色を予測するのだ(パントンは国際標準として使用されている色見本帳の製造企業)。

 先週発表された2015年の色は「マルサラ」。パントンの報道資料によれば、マルサラは「自然な力強さのある、素朴なワインレッド」だ。今年の色だったラディアントオーキッド(淡い紫色)が創造力や革新性を刺激するのに対し、「マルサラは私たちの心と体を豊かにし、自信や強さをみなぎらせる」と、パントン色彩研究所のリアトリス・アイズマンは言う。

 この色の由来は、イタリアのマルサラワイン。ワインにアルコールやブドウ果汁を加えて熟成させるものだ。「元になったワインのように、この上品な色は豊かに熟した食を体現している。温かく、それでいておしゃれで普遍的な魅力があり、ファッションや美容、工業デザイン、家具やインテリアの世界で容易に応用できる」とパントンは指摘する。

男子学生の寮の浴室を思い起こさせる

 誰もがカラー・オブ・ザ・イヤーに強い関心を持つわけではないが、ネットなどのデザインコミュニティーでは大々的に取り上げられて話題になっている。

 しかし色に対する感覚は主観的なものだし、そもそも好みは人によって違う。ニューヨークのカット誌は、マルサラを「不快」な色と表現した。アトランティック誌の「パントンのカラー・オブ・ザ・イヤーの問題」と題した記事は、マルサラは一部の人には「さびて薄汚れた男子学生の寮の浴室」を思い起こさせる、「または長い間空気にさらされて乾き、レンガのようになった血だ」と書いている。

ニュース速報

ビジネス

為替には最大の関心、過度な変動には断固対応できる体

ビジネス

不具合の787型機エンジン、全機の部品交換には2―

ワールド

中国外務省、在キルギス大使館への爆破攻撃を非難

ワールド

中国、「西側の生活様式」を称賛するような報道を規制

MAGAZINE

特集:トランプの黒歴史

2016-9・ 6号(8/30発売)

アメリカ大統領選を揺さぶり続けるトランプ──。「不動産王」が語りたがらないビジネスの汚点とは

人気ランキング

  • 1

    インドネシアが南シナ海に巨大魚市場──対中強硬策の一環、モデルは築地市場

  • 2

    中国、安倍首相のアフリカ訪問を警戒――日本を常任理事国入りさせてはならない!

  • 3

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 4

    中国で性奴隷にされる脱北女性

  • 5

    G20と「人民の声」の狭間で――中国、硬軟使い分け

  • 6

    「ブルキニ着用禁止法は違憲、国内の緊張高める」仏カズヌーブ内相

  • 7

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 8

    黒人射殺事件の連鎖を生む元凶は

  • 9

    「キンドル読み放題」の隠れた(けれども大きな)メリット

  • 10

    マイナス金利「量・質とも緩和余地ある」黒田日銀総裁

  • 1

    フィリピンのドゥテルテ大統領が国連脱退・中国と新国際組織結成を示唆

  • 2

    中国で性奴隷にされる脱北女性

  • 3

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 4

    オリンピック最大の敗者は開催都市

  • 5

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 6

    歯磨きから女性性器切除まで、世界の貧困解決のカギは「女性の自立」にある

  • 7

    日本の貧困は「オシャレで携帯も持っている」から見えにくい

  • 8

    イタリア中部地震、死者少なくとも159人 多くは休暇シーズンの観光客か

  • 9

    イタリア中部地震で37人死亡、市長「生き物の気配がしない」

  • 10

    実情と乖離した日本の「共産主義礼賛」中国研究の破綻

  • 1

    北朝鮮の女子大生が拷問に耐えきれず選んだ道とは...

  • 2

    中国衝撃、尖閣漁船衝突

  • 3

    戦死したイスラム系米兵の両親が、トランプに突きつけた「アメリカの本質」

  • 4

    フィリピンのドゥテルテ大統領が国連脱退・中国と新国際組織結成を示唆

  • 5

    海保の精神は「正義仁愛」――タジタジの中国政府

  • 6

    日銀は死んだ

  • 7

    【原爆投下】トルーマンの孫が語る謝罪と責任の意味(前編)

  • 8

    トランプには「吐き気がする」──オランド仏大統領

  • 9

    イチロー3000本安打がアメリカで絶賛される理由

  • 10

    競泳金メダリストの強盗被害は器物損壊をごまかす狂言だった

 日本再発見 「世界で支持される日本式サービス」
 日本再発見 「世界で支持される日本式サービス」
アンケート調査
定期購読
期間限定、アップルNewsstandで30日間の無料トライアル実施中!
メールマガジン登録
売り切れのないDigital版はこちら

MOOK

ニューズウィーク日本版別冊

0歳からの教育 育児編

絶賛発売中!

コラム

パックン(パトリック・ハーラン)

芸人も真っ青? 冗談だらけのトランプ劇場

小幡 績

日銀は死んだ

STORIES ARCHIVE

  • 2016年8月
  • 2016年7月
  • 2016年6月
  • 2016年5月
  • 2016年4月
  • 2016年3月