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トランプの暴言に日本は振り回されるな!
もちろん、在日米軍という「ビンの蓋」が外されれば、「自主防衛論の背景にあるサンフランシスコ体制への反逆心」と「あらゆる軍事的なものを拒否する一国平和主義」という「現実性ゼロのファンタジー」しか残っていない――つまりそこには現実的な中道主義は育っていないという「暴露」がされることになります。それはそれで、重要な議論の契機にはなるでしょう。
前出の古谷氏のエッセイにも、そうした本質的なディスカッションへの「希望」を抱いている面があると思います。ですが、そうした論議を、経済的な異常事態への取り組みより優先すべきとは思えません。
それはともかく、トランプの暴言に乗せられて「日本も製造業へ回帰して高度成長をもう一度」などという「レトロなファンタジー」を描く向きがいないというのは、日本という社会が成熟している証拠だと思います。いずれにせよ、トランプの暴言に振り回されるべきではないでしょう。
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