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「塾歴社会」の問題は、勉強内容がやさしすぎること
小学校4年生から高い金をかけて、深夜まで危険を冒して子供を塾に遠距離通学させておきながら、その中で重要な科目である数学において(そもそも小学校までは算数で、中学からは数学などと名称を変えるのが、小学生をバカにしていると思います)、方程式の使用を禁止しているのですから、その「遅れ」の総量は国家的損失だとすら言えるでしょう。
中高までの教育では、最先端の知識に触れさせていないとか、思考力の訓練、議論の訓練、社会の現場経験などができていないなどの問題は、もちろんあります。英語教育の効果の問題ももちろんあります。ですが、それ以前の問題として、数学と理科の教育内容がやさしすぎるのは大問題だと思います。
理系は理科3教科必須、数学は統計学と微分方程式、多変数微積分まで含めるべきです。経済社会系の学生も同じく統計学と「数3」を必須にすべきです。小学生であっても、熱心に塾で勉強するのなら、文字式や方程式を解禁したらいいのです。塾歴社会の最大の問題は、カネと労力を吸い取られながら、やっている内容がやさしすぎることです。日本の競争力低下の元凶の一つと言ってもいいでしょう。
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