コラム

「前線はあらゆる場所にある」...史上初のMI6女性長官が警告する、テクノロジーと安全保障の関係性

2025年12月16日(火)17時00分
MI6のビル

MI6のビル Mistervlad-shutterstock

<MI6のブレイズ・メトレウェリ長官は、サイバー攻撃や偽情報が飛び交う「平和と戦争の間の空間」での戦いを警告している>

[ロンドン発]トランプ米政権がウクライナ戦争のクリスマス和平を急かす中、英秘密情報部(MI6)史上初の女性長官に就任したブレイズ・メトレウェリ氏(48)は12月15日、初の公式演説で「攻撃的・拡張主義的かつ歴史修正主義的」なロシアがもたらす深刻な脅威を改めて指摘した。

【動画】MI6史上初の女性長官、ブレイズ・メトレウェリ

「ウラジーミル・プーチン露大統領は西側の支援が永続的だということを疑うべきではない。ウクライナのために西側がロシアに加える圧力は持続される。ロシアが世界に混乱を広げているのは外交上の失敗(バグ)ではなく、最初からそうするよう設計された作戦(仕様)だ」


「プーチンが自身の計算を変えざるを得なくなるまでこの状況は続くと覚悟すべきだ」と持久戦を説く。英国はクレムリンの情報戦を担う複数のロシア組織に制裁を科している。中国企業2社も無差別サイバー活動で制裁されており「中心的な変革が起きている国」と警戒を促した。

プロフィール

木村正人

在ロンドン国際ジャーナリスト
元産経新聞ロンドン支局長。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『欧州 絶望の現場を歩く―広がるBrexitの衝撃』(ウェッジ)、『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。
masakimu50@gmail.com
twitter.com/masakimu41

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