ニュース速報
ワールド

ウクライナ和平協議、成果乏しく終了 「困難な交渉」も協議継続へ

2026年02月19日(木)04時36分

和平協議が終了し会場をあとにするロシアのメジンスキー大統領補佐官 ジュネーブで18日撮影 REUTERS/Pierre Albouy

John ‌Revill Olivia Le Poidevin Steve Holland

[ジュネーブ/モスクワ/キ‌ーウ/ワシントン 18日 ロイター] - ウクライナとロシア​が米国の仲介によってスイス・ジュネーブで行った2日間の和平協議は18日、大きな進展なく終了⁠した。両国とも今回の交渉は​「困難だった」としたほか、ウクライナのゼレンスキー大統領は、紛争終結に向けた米国の仲介努力をロシアが遅らせていると批判した。ただ、協議は継続され、次回会合が近く開かれる見通しだ。

この日の協議は2時間で終了。前日の1日目の協議は6時間程度⁠行われた。

ゼレンスキー大統領はXへの投稿で「困難な協議で今のところ立場は異なる」とした上で、「ロシアはすでに最終段階に達してい⁠たかもし​れない交渉を長引かせようとしていると断言できる」と非難した。 ゼレンスキー氏の発言後、代表団は会談を打ち切り、日程は示さないまま、今後再び会合を開く意向を示した。

ロシア交渉団を率いるメジンスキー大統領補佐官は記者団に対し「交渉は2日間続いた。昨日はさまざまな形式で非常に長時間にわたり協議を行い、今日は約2時間だった」と説明。「困⁠難だったが実務的だった。次回会合は近く開かれる」と述べ‌た。ただ、具体的な日程は明らかにせず、記者からの質問には応じなかった。

ウク⁠ライナ⁠代表団を率いるウメロフ国家安全保障・国防会議書記は、2日目の協議は「集中的で実質的」だったとし、大統領に提出できる決定に向けて双方は作業を進めていると指摘。ウクライナのブダノフ大統領府長官は、交渉は「困難だが重要だった」と述べ、次回協議が近く行われると明‌らかにした。

ゼレンスキー大統領の報道官によると、争点となっている​ウクラ‌イナ東部の領土問題とロシ⁠アが管理するザポリージャ原子力発​電所の将来について議論が行われた。

ウクライナ当局は、メジンスキー氏の対応が実質的な協議というよりはむしろ歴史的な講義だったと非難。しかしロシア通信(RIA)はその後、メジンスキー氏が公式協議終了後にウクライナ側と2時間にわたる非公開会合を行ったと報じた。

米ホワイトハウスのレビ‌ット報道官はワシントンで行った定例記者会見で、今回の協議で「意味のある進展」が得られたとし、次回協議が近く行われるとの見通しを示​した。

ゼレンスキー大統領は17日に公開され⁠た米ニュースサイト、アクシオスとのインタビューで、和平交渉を巡りトランプ大統領がロシアではなくウクライナに譲歩を求めていることについて「公平ではない」とし、「こ​れは単なる戦術であって、決定ではないことを願う」と指摘。同時に、トランプ氏による和平の取り組みに改めて感謝し、和平協議を仲介しているウィトコフ米特使らからの圧力はないと語った。

ロシアによるウクライナ全面侵攻は24日に開始から丸4年を迎える。

ロイター
Copyright (C) 2026 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

「ザラ」親会社、2月は予想通り9%増収 25年の利

ワールド

ペルシャ湾内で商船三井の船舶に衝撃、船尾に損傷 乗

ワールド

イラン、米・イスラエル関連の域内経済・銀行拠点をを

ワールド

豪、イラン女子サッカーチーム2人に追加で人道ビザ 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:教養としてのミュージカル入門
特集:教養としてのミュージカル入門
2026年3月17日号(3/10発売)

社会と時代を鮮烈に描き出すミュージカル。意外にポリティカルなエンタメの「魔力」を学ぶ

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開された皇太子夫妻の写真が話題に
  • 4
    「日本より、自分の国(フランス)を心配すれば?」…
  • 5
    「このままよりはマシだ」――なぜイランで米軍の攻撃…
  • 6
    40年以上ぶり...イスラエル戦闘機「F-35I」が、イラ…
  • 7
    「一日中見てられる...」元プロゴルファー女性の「目…
  • 8
    人間ダンサーを連れて「圧巻のパフォーマンス」...こ…
  • 9
    イランがドバイ国際空港にドローン攻撃...爆発の瞬間…
  • 10
    ホルムズ海峡封鎖、石油危機より怖い「肥料ショック」
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...撮影はパパ
  • 3
    イラン猛反撃、同士討ちまで起きる防空戦はいつまで続くのか
  • 4
    キャサリン皇太子妃、英連邦デー式典に出席...公開さ…
  • 5
    【長期戦はイラン有利】米側の体制転覆シナリオに暗…
  • 6
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
  • 7
    サファリ中の女性に悲劇...ライオンに「くわえ去られ…
  • 8
    日本の保護者は自分と同じ「大卒」の教員に敬意を示…
  • 9
    中国はイランを見捨てた? イランの「同盟国」だっ…
  • 10
    中国、4隻目の空母は原子力艦か──世界3番目の原子力…
  • 1
    ロシア政府、痛恨のミス...プーチンの「健康不安説」を裏付けるような動画を公式に投稿してしまう
  • 2
    ウクライナ戦闘機「F-16」がロシア軍「シャヘド」を空中爆破...地上から撮影の「レア映像」を公開
  • 3
    台湾侵攻「失敗」の大きすぎる代償
  • 4
    メーガン妃、娘リリベット王女との新ショット公開...…
  • 5
    「最恐」恐竜T・レックスの定説を覆す新研究が
  • 6
    見事なカンフーを見せた中国ヒト型ロボットのからく…
  • 7
    アルコールは血糖値を下げる...「脳と血管を守る」医…
  • 8
    「ヘル・コリア」から日本へ7万人 ── 大企業の高給より…
  • 9
    中国、パナマ運河の港湾喪失でパナマに報復──トラン…
  • 10
    日本の若者「韓国就職」憧れと現実のギャップ ── ビ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中