ニュース速報
ワールド

米ユタ州裁判所、共和主導の選挙区割りを「党派的」と却下 民主が有利に

2025年11月12日(水)07時28分

テキサス州オースティンの州議会で8月、審議中の新たな区割り地図を手にする州議会議員。REUTERS/Sergio Flores

Joseph Ax

[ワシントン 11日 ロイター] - 米西部ユタ州の裁判所は10日、与党共和党が多数派を握る州議会が可決した連邦議会下院選挙区割りについて、「極端に党派的」で共和党に有利な形になっていると指摘し、認められないとの判断を示した。

この区割り措置では、州内で最も野党民主党支持者の住民が多いソルトレーク郡が2つの選挙区に分割されており、複数の市民団体が違法だと提訴した。

裁判所のディアナ・ギブソン判事は8月、共和党が導入した区割りは住民投票によって確立された党派的な介入を防ぐ仕組みを不当に無効化したと述べ、適正な再区割りを命令していた。

ギブソン判事は、新たな区割りも依然として共和党寄りと認定。原告側が提示した2つの代替区割り案のうちの1つを採用すると決定した。

これらの代替案はいずれもソルトレーク郡を同一選挙区にまとめるもので、来年の議会中間選挙で州に定められた4議席の1つを民主党が共和党から奪取する公算が大きくなった。

下院の選挙区割りを巡る駆け引きは、中間選挙を控えて全米各地に広がっている。先週には西部カリフォルニア州で選挙区割りを巡る住民投票が実施され、共和党が有利だった5議席が民主党有利に転じると見込まれる提案が承認された。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

ソニーG、日本語専用「PS5」を21日発売 価格5

ワールド

トルコ軍用輸送機がジョージアで墜落、少なくとも20

ビジネス

英中銀の量的緩和、利益が巨額損失をほぼ埋め合わせ

ワールド

米航空管制の人員態勢が改善、政府閉鎖終了見据え 欠
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:世界最高の投手
特集:世界最高の投手
2025年11月18日号(11/11発売)

日本最高の投手がMLB最高の投手に──。全米が驚愕した山本由伸の投球と大谷・佐々木の活躍

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ギザのピラミッドにあると言われていた「失われた入口」がついに発見!? 中には一体何が?
  • 2
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評家たちのレビューは「一方に傾いている」
  • 3
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    コロンビアに出現した「謎の球体」はUFOか? 地球外…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「流石にそっくり」...マイケル・ジャクソンを「実の…
  • 8
    冬ごもりを忘れたクマが来る――「穴持たず」が引き起…
  • 9
    【銘柄】エヌビディアとの提携発表で株価が急騰...か…
  • 10
    【クイズ】韓国でGoogleマップが機能しない「意外な…
  • 1
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 2
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎の存在」がSNSで話題に、その正体とは?
  • 3
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 4
    『プレデター: バッドランド』は良作?駄作?...批評…
  • 5
    「座席に体が収まらない...」飛行機で嘆く「身長216c…
  • 6
    ドジャースの「救世主」となったロハスの「渾身の一…
  • 7
    「遺体は原型をとどめていなかった」 韓国に憧れた2…
  • 8
    筋肉を鍛えるのは「食事法」ではなく「規則」だった.…
  • 9
    「路上でセクハラ」...メキシコ・シェインバウム大統…
  • 10
    クマと遭遇したら何をすべきか――北海道80年の記録が…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    「不気味すぎる...」カップルの写真に映り込んだ「謎…
  • 5
    【写真・動画】世界最大のクモの巣
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 8
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 9
    今年、記録的な数の「中国の飲食店」が進出した国
  • 10
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中