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ロ軍、ウクライナ東部ポクロフスクとクピャンスクにさらに進軍か

2025年11月12日(水)08時13分

Guy Faulconbridge

[モスクワ 11日 ロイター] - ロシア軍は、ウクライナ東部ドネツク州の要衝ポクロフスクとハルキウ州クピャンスクにさらに深く進軍したもよう。

ロシアの軍事ブロガーらは11日、ロシア軍部隊がバイクや車両で、霧に包まれた道路に沿ってポクロフスクに入っていく様子だとする映像を公開した。

ロイターは映像にある道路の配置、標識、電柱、樹木などから、場所がポクロフスクであると確認した。これらの情報は当該地域の衛星画像などと一致した。ロイターは映像の撮影日を独自に確認できなかった。

ウクライナのゼレンスキー大統領はテレグラムへの投稿で、ポクロフスクについて、「特に気象条件が攻撃に有利なため、困難な状況にある。しかし、われわれは占領軍の掃討を続けている」と述べた。

ゼレンスキー氏はまた、ロシア軍が南東部ザポリージャ州で攻勢を強めていると語った。

ロシア軍はまた、クピャンスクに進攻し、南下して複数の鉄道駅を占領したほか、クピャンスク東端の石油貯蔵施設を制圧した。ロシア国防省が11日公開した動画で軍部隊司令官が明らかにした。

司令官は、クピャンスク中心部から南へ約6キロメートルに位置する集落につながる鉄道路線の駅も制圧したと述べた。

ロイターは事実関係を確認できていない。

ロシア軍はウクライナ東部で、ポクロフスクとクピャンスクを挟み撃ちするように包囲しようとしている。ポクロフスクでの戦闘に関する両国の説明は異なっており、ロシアは同市を包囲したとする一方、ウクライナは包囲されていないと主張している。

ウクライナ軍のシルスキー総司令官はニューヨーク・ポスト紙のインタビューで、ロシア軍はポクロフスク占領へ約15万人を投入していると述べた上で、ウクライナ軍は市街地を利用してロシア軍の進攻を阻み、ロシアの破壊工作部隊と対峙していると語った。

ロイター
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