カナダと英国、貿易深化と防衛協力拡大で合意 作業部会立ち上げ

6月15日、カナダと英国は貿易に関する作業部会を立ち上げ、6カ月以内に両首相への提言をまとめることで合意したと共同声明を発表した。写真は同日、オタワで会談するスターマー英首相(左)とカナダのカーニー首相。代表撮影(2025年 ロイター)
Promit Mukherjee
[オタワ 15日 ロイター] - カナダと英国は15日、貿易に関する作業部会を立ち上げ、6カ月以内に両首相への提言をまとめることで合意したと共同声明を発表した。
スターマー英首相は、カナダのアルバータ州カナナスキスで15─17日に開催される主要7カ国首脳会議(G7サミット)に先立ち、カーニー首相と会談した。
カーニー氏は、特に鉄鋼、アルミニウム、自動車といった自国産業が米関税に直面する中、貿易の強化と多様化に向けて同盟国に働きかけている。
共同声明によると、貿易関係を深化させるために経済貿易作業部会を新設するとし、市場障壁の解決、デジタル貿易などの取り決め拡大、重要鉱物や人工知能(AI)のインフラ開発での協力を模索するという。
カナダ側のデータによると、2024年の輸出に占める英国の割合は3.6%、輸入は1.2%。主要な輸出品は金とエネルギー製品だった。
また両国は、ウクライナ支援を含む防衛協力を拡大すると表明した。