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米国務省、ポーランド向け長距離ロケット発射装置・実弾売却を承認
米国防総省は2月7日、長距離ロケット発射装置と実弾の合計で最大100億ドル相当をポーランドに売却する取引を、国務省が承認したと発表した。写真はラトビアのリエパヤ近郊で軍事演習に参加するM142高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」。2022年9月撮影(2023年 ロイター/Ints Kalnins)
[7日 ロイター] - 米国防総省は7日、長距離ロケット発射装置と実弾の合計で最大100億ドル相当をポーランドに売却する取引を、国務省が承認したと発表した。
ポーランドは、ロシアに侵攻された隣国ウクライナに旧式化した武器を供与しつつ、自軍の近代化を急いでいる。
今回国務省が売却を認めたのは、高機動ロケット砲システム「HIMARS(ハイマース)」の発射装置18基と、射程297キロの地対地ミサイル「ATACMS(エイタクムス)」45発、誘導型多連装ロケット「GMLRS」1000発強。
ハイマースはウクライナ軍が実戦で使用し、ロシア軍の物資貯蔵施設や司令部などを破壊する戦果を挙げている。
米国は、ウクライナからエイタクムスの供与も求められているが、今のところ応じていない。このためポーランドへの売却分についても米国側の許可がない限り、ウクライナに引き渡すことはできない。
国防総省は「この売却はポーランドの軍事力向上という目標を後押しするとともに、米国や他の同盟国との共同作戦能力をさらに高める」と説明した。