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豪で捜索続く放射性カプセル、リオ・ティント鉱山から輸送中紛失
1月31日 オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)は31日、西オーストラリア州ピルバラ地区にある資源大手リオ・ティントのグダイ・ダリ鉱山から輸送中の放射性物質を含むカプセルが紛失した問題で、州政府の捜索に加わったと発表した。写真は豪コックバーンで撮影。Department of Fire and Emergency Services提供(2023年 ロイター)
[メルボルン 31日 ロイター] - オーストラリア放射線防護・原子力安全庁(ARPANSA)は31日、西オーストラリア州ピルバラ地区にある資源大手リオ・ティントのグダイ・ダリ鉱山から輸送中の放射性物質を含むカプセルが紛失した問題で、州政府の捜索に加わったと発表した。
カプセルは鉄鉱石鉱山で使われる測定機器の一部。測定機器はトラックに載せられて今月12日に州都パースに向けて同鉱山を出発したが、25日に検査のために梱包を解くと、ボルトやねじが外れて機器がばらばらになっていたという。カプセルは輸送中にトラックから落ちたと考えられている。
同社は30日、カプセルの紛失について謝罪した。長さ8ミリのカプセルには放射性物質セシウム137が含まれており、当局は被ばくすると放射線熱傷や放射線障害を発症する可能性があるとしている。ただ、一般市民へのリスクは低いとしている。
西オーストラリア州の当局は31日、国内で最も長い高速道路、グレート・ノーザン・ハイウェイを通行する車両に対し、捜索隊に近づく際に注意を促す警告を発令した。