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欧米当局、タンカー滞留巡りトルコと協議=英財務省筋

2022年12月08日(木)05時47分

英財務省当局者は、石油タンカーがトルコ沖で滞留し混乱が生じている問題を巡り、欧米当局がトルコと協議していることを明らかにした。12月5日、イスタンブールのボスポラス海峡を航行する石油タンカー(2022年 ロイター/

[ロンドン 7日 ロイター] - 英財務省当局者は7日、石油タンカーがトルコ沖で滞留し混乱が生じている問題を巡り、欧米当局がトルコと協議していることを明らかにした。

同当局者は「英、米、欧州連合(EU)は、トルコ政府や海運・保険業界と緊密に協力し、原油価格上限の実施を明確にし、解決策を見出す。環境や健康・安全上の懸念から、船舶がボスポラス海峡へのアクセスを拒否される理由はない」と述べた。

米財務省によると、アディエモ財務次官は7日、トルコのオナル外務次官と電話会談し、価格上限はロシア産石油にのみ適用され、トルコの領海を通過する船舶に対する追加検査は必要ないと伝えた。

主要7カ国(G7)によるロシア産石油への価格上限導入に当たり、トルコ政府が新たな保険要件を課したため、ロシアの黒海沿岸の港から地中海に向かうタンカーが少なくとも20隻、トルコ沖で待機する事態となっている。

ロシア通信(RIA)によると、ロシアのグルシコ外務次官は7日、ロシアはタンカーの滞留を懸念しており、保険会社や海運会社と協議していると指摘。「問題が解決されなければ、当然、政治的なレベルでの関与もあり得る」とした。

ロイター
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