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米連邦高裁、学生ローン返済免除の復活認めず 一審で違法判断
11月30日、バイデン米政権が、学生ローンの一部返済を免除する措置を違法とした一審判決を不服として上訴した裁判で、米第5巡回区控訴裁判所(連邦高裁)は、政権による判決の一時差し止めの申し立てを退けた。写真は図書館で勉強する学生。ノースカロライナ州 で2018年9月撮影(2022年 ロイター/Jonathan Drake )
[30日 ロイター] - バイデン米政権が、学生ローンの一部返済を免除する措置を違法とした一審判決を不服として上訴した裁判で、米第5巡回区控訴裁判所(連邦高裁)は30日、政権による判決の一時差し止めの申し立てを退けた。一方、上訴の審理は迅速な手続きで進めることを認めた。
テキサス州連邦地裁は10日、学生ローンの一部返済免除に関して保守派団体が起こした訴訟で、違法であり、無効とする判断を下した。
米第8巡回区控訴裁判所も共和党優勢の6つの州当局が起こした訴訟で、学生ローンの返済免除に差し止め命令を下しており、政権側が最高裁に上訴している。
バイデン大統領は8月、年収12万5000ドル以下、夫婦の場合は合計25万ドル以下の世帯に対し、最大1万ドルの学生ローンの返済を免除すると表明。
バイデン氏は、関連訴訟が学生ローン債務者にもたらす不透明感を和らげるため、先週にローン返済凍結の延長を発表した。