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共和上院トップ、トランプ氏再選「可能性低い」 差別主義者と面会で
米共和党下院トップのマッカーシー院内総務は29日、トランプ前大統領が白人至上主義者のニック・フエンテス氏と会食したことに言及し、共和党にはフエンテス氏の信念を受け入れる余地はないと言明した。写真は同日、ホワイトハウスで記者団に語るマッカーシー院内総務(2022年 ロイター/Kevin Lamarque)
[ワシントン 29日 ロイター] - 米共和党上院トップのマコネル院内総務と下院トップのマッカーシー院内総務は29日、トランプ前大統領が白人至上主義者のニック・フエンテス氏と会食したことについて、共和党にはフエンテス氏の信念を受け入れる余地はないと言明した。
マコネル氏と年明け1月に下院議長に就任する可能性のあるマッカーシー氏がこの件に関して発言するのは、今回が初めて。
マコネル氏はトランプ氏を名指しせずに「共和党には反ユダヤ主義や白人至上主義を受け入れる余地はない。そうした考えの提唱者と会う者は、私の判断では、米国の大統領に選ばれる可能性は極めて低い」と述べた。
トランプ氏が2024年大統領選の共和党候補になった場合は支持するか、と問われると「役職を目指す党の指導者全員に当てはまる」と応じた。
マッカーシー氏も記者団に対し「誰もフエンテス氏と時間を過ごすべきではない」とし「彼の見解は共和党内、さらに米国内どこにも居場所はない」と語った。
トランプ前米大統領が約1週間前、フロリダ州の邸宅マール・ア・ラーゴでフエンテス氏と会食したことを巡っては、共和党内外から批判の声が上がっている。
米ホワイトハウスンのジャンピエール報道官は28日、人種差別や偏見、反ユダヤ主義といった「卑劣な勢力」を米社会からなくす必要があると訴えた。
ペンス前副大統領も28日、ニューズネーションとのインタビューで、「トランプ氏が白人国家主義者、反ユダヤ主義者、ホロコースト否定論者と席を共にしたのは間違いであり、謝罪すべき」という認識を示した。
フエンテス氏は米司法省から白人至上主義者と指摘されており、トランプ氏の支持者らによる昨年1月の米連邦議会襲撃前にワシントンで行われたデモ行進に参加した。