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英政府、BBC記者への対応巡り中国大使を呼び出し

2022年11月30日(水)03時35分

中国・上海市でデモを取材していた英BBCの記者が中国の警察から暴行を受けたとされる報道を受け、英政府は中国の駐英大使を呼び出した。27日の上海でのデモ、SNSより入手。(2022年 ロイター)

[ロンドン 29日 ロイター] - 中国・上海市でデモを取材していた英BBCの記者が中国の警察から暴行を受けたとされる報道を受け、英政府は29日、中国の駐英大使を呼び出した。

クレバリー英外相はこの問題を巡り、中国の大使を呼び出すよう指示したと明らかにし、「メディアの自由を守ることは非常に重要だ。それは英国の信念の中核であり、ジャーナリストが妨害されず、襲撃を恐れることなく、自分の仕事に専念できることが非常に重要だ」と述べた。

これに対し、中国の鄭沢光駐英大使は中国大使館のウェブサイトに声明を発表し、通常の法執行手続きに従った措置で、記者が暴行を受けたという報道は誤りと強調。「このような根拠のない非難は真実の歪曲かつ悪意ある中傷で、中国側は全く受け入れられない」とし、「英国側は事実を尊重すると同時に言動に慎重を期し、二重基準をやめるべきだ」と述べた。

英国は報道機関が中国に派遣する記者を十分に教育すべきという考えも示した。

中国各地で過去数日間、厳しい新型コロナウイルス抑制策に反対するデモが行われている。BBCによると、上海でデモを取材していた記者が警察に殴られ、一時拘束された。

スナク英首相は28日、中国政府は国民の声に耳を傾けるのではなく、さらなる弾圧を選択しているとし、抗議行動への対応を批判した。

ロイター
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