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ドイツ連立協議、SPDが保守派に妥協求める 移民政策などで
1月22日、ドイツ第2党の社会民主党(SPD)はメルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との正式な連立協議に先立ち、移民政策と医療保険改革で妥協するよう求めた。21日撮影(2018年 ロイター/Wolfgang Rattay)
[ベルリン 22日 ロイター] - ドイツ第2党の社会民主党(SPD)は22日、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との正式な連立協議に先立ち、移民政策と医療保険改革で妥協するよう求めた。
SPDは21日の党大会で、CDU・CSUとの正式な連立交渉入りを賛成多数で決定。ただ賛成票は56%で、党内の意見の相違が示された。
SPDのシュルツ党首は22日、メルケル首相らCDU・CSU党首と会い、本協議は23日にも始まる予定。
これに先立ち、SPDのクリングバイル幹事長はARDラジオで、移民政策で追加の要求を求めるほか、公的保険と民間保険が並存する現行の医療保険制度を一元化するSPD案で妥協できれば良いと述べた。
SPD指導部がこうした主要議題でCDU・CSUから譲歩を引き出せなければ、全党員を対象に計画されている投票で最終合意案が否決されるとの懸念も出ている。
シュルツ党首は「予備協議で言及した問題をすべて再協議する」と発言。CDU・CSUと合意した連立政権の青写真について、主要な問題を再交渉したいとの立場を示した。
メルケル首相は、安定した政権を樹立するため、集中的な協議ができることを期待しているとし、好調な国内経済、社会正義、治安を維持することが優先課題だと述べた。
CDUのボルカー・ブフィエ議員はビルト紙に対して、連立政権の青写真が大きく変更されることはあり得ないと述べている。
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