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米政府機関の閉鎖は政治システムの「慢性的欠陥」=新華社
1月21日、新華社は論説で、米連邦政府機関の一部閉鎖について、米政治システムの「慢性的な欠陥」をさらけ出したとし、トランプ大統領の就任1年目に起きたのは「皮肉なこと」で、大統領の体面がつぶされたと論じた。写真はワシントンで20日撮影(2018年 ロイター/Joshua Roberts)
[北京 21日 ロイター] - 新華社は21日の論説で、米連邦政府機関の一部閉鎖について、米政治システムの「慢性的な欠陥」をさらけ出したとし、トランプ大統領の就任1年目に起きたのは「皮肉なこと」で、大統領の体面がつぶされたと論じた。
論説は、オバマ前大統領が支持した環太平洋連携協定(TPP)や地球温暖化対策の国際的枠組み「パリ協定」などの政策を、トランプ大統領が転換したと指摘。「仮に政権の移行で受け継がれるものがあるとすれば、党派間の協力を否定する精神だ」と皮肉った。
さらに論説は「西側の民主制度は、国を統治するのに最も優れた完璧に近い政治システムとして、先進国に受け入れられた」とする一方、「米国で現在起きていることは、このように混乱した政治システムの持続性や正当性について、世界のより多くの人々を考え直させるものだ」とした。
新華社の論説は公式見解ではないが、中国政府の考え方を示すとされている。