ニュース速報

ワールド

英仏首脳会談、仏大統領が単一市場残留呼び掛け

2018年01月19日(金)13時05分

 1月18日、訪英したフランスのマクロン大統領(写真左)は、ロンドン近郊のサンドハースト王立陸軍士官学校でメイ英首相(写真右)と会談した。写真は英サンドハーストでの代表撮影(2018年/ロイター)

[サンドハースト(英国) 19日 ロイター] - 訪英したフランスのマクロン大統領は18日、ロンドン近郊のサンドハースト王立陸軍士官学校でメイ英首相と会談した。大統領は英国の欧州連合(EU)離脱に関し、メイ首相が単一市場への残留を目指せば歓迎するとした一方、現行の離脱計画ではロンドンの金融センターが現在と同等のEUへのアクセスを享受できなくなると警告した。

会談では両首脳が友好的かつ歴史的な二国間関係を称賛し合い、安全保障や防衛面での協力拡大なども協議したが、EU離脱を巡る意見の相違が再び影を落とした。

マクロン大統領は共同記者会見で、英国の金融セクターが将来の通商協定に含まれることに反対している理由についての質問に、「選択するのは英国側で、われわれではない」と強調。

「金融サービスに特別扱いのアクセスはない。金融サービスを含む単一市場へのアクセスを望むなら、私のゲスト(招待客)になってほしい。しかしそれは、予算で貢献し、欧州の司法を受け入れる必要があることを意味する」と述べた。

これに対しメイ首相は「われわれがEUを離脱すれば、もはや単一市場の正式加盟国でなくなることは認識している」としつつ、「良好な経済関係を維持することは英国だけでなくEUの利益でもあると信じる」と述べた。

ロイター
Copyright (C) 2018 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

アングル:ホームレス化の危機にAIが救いの手、米自

ワールド

アングル:印総選挙、LGBTQ活動家は失望 同性婚

ワールド

北朝鮮、黄海でミサイル発射実験=KCNA

ビジネス

根強いインフレ、金融安定への主要リスク=FRB半期
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32、経済状況が悪くないのに深刻さを増す背景

  • 4

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 7

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 8

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中