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独SPD党首、本格的連立交渉に向け党員説得 同意獲得に前進
1月17日、ドイツ第2党の社会民主党(SPD)のシュルツ党首は、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との本格的な連立交渉入りの是非を決める21日の党大会について、党員の承認獲得に向けて進展があったとの見方を示した。イルゼーで記者会見する同党首(2018年 ロイター/Michaela Rehle)
[ベルリン 17日 ロイター] - ドイツ第2党の社会民主党(SPD)のシュルツ党首は17日、メルケル首相率いるキリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)との本格的な連立交渉入りの是非を決める21日の党大会について、党員の承認獲得に向けて進展があったとの見方を示した。
党大会では代表者による投票が予定されており、注目が集まっている。両党は前週、正式な連立交渉入りに向けた政策文書で合意したが、SPD内では左派や若手メンバーを中心に反発する声が出ている。
シュルツ党首は本交渉入りへの支持を訴え全国を行脚。17日にバイエルン州の党員と会合を開いた後、記者団に「素晴らしい雰囲気だった」と述べ、CDU・CSUと合意した政策の大枠について幅広い支持を得たと語った。
メルケル首相は同日、ドイツには安定政権が必要とされており、SPDが本交渉入りの承認を通じて「責任ある決定」を行うことに期待を示した。
ただ、SPDは大連立継続の是非を巡り分裂している。ベルリンや東部ザクセン・アンハルト州の支部は反対票を投じるよう党員に求めている。このほか、若手グループが「大連立拒否」を訴えている。
一方、ブランデンブルク州やハンブルク州の支部のほか、複数の労働組合やSPDに属する大都市の市長らが賛成を表明している。