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チリ大統領選、ピニェラ前大統領が勝利
12月17日、同日投開票されたチリ大統領選は、保守派のセバスティアン・ピニェラ前大統領(68)が勝利した。同氏は景気回復を公約に掲げており、現在の中道左派政権よりも企業寄りの政策を導入する方針だ。勝利確定後の同氏。サンティアゴで撮影(2017年 ロイター/Ivan Alvarado)
[サンティアゴ 17日 ロイター] - 17日投開票されたチリ大統領選は、保守派のセバスティアン・ピニェラ前大統領(68)が勝利した。
同氏は景気回復を公約に掲げており、現在の中道左派政権よりも企業寄りの政策を導入する方針だ。
選挙管理当局によると、得票率は、ピニェラ氏が54.58%、中道左派のアレハンドロ・ギジェル上院議員が45.42%。接戦が予想されていたが、予想以上の票差でピニェラ氏が勝利を収めた。
ピニェラ氏は2010─14年に大統領を務めた。得票数は、1990年の民政復帰以降で最高となった。これまで政権を担ってきた中道左派連合にとっては、民政復帰以降、最大の敗北となった。
ピニェラ氏もギジェル氏も、自由市場型の経済モデルを大きく変えることは訴えていなかったが、ピニェラ氏の勝利は南米の右傾化を印象付けた。
ピニェラ氏は3月11日に就任する。
同氏は、チリ銅公団(コデルコ)[COBRE.UL]の支援と安定した資金確保を約束。官僚主義を排してプロジェクトの停滞を防ぐ意向を示している。
ピニェラ氏は米ハーバード大学で経済学を学び、実業家として成功を収めた。