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中国、高毒性農薬の使用禁止を拡大 農産物の安全性改善へ
12月4日、中国政府は、新たに12種類の高毒性農薬の使用を5年以内に禁止する見通しだ。国営新華社が報じた。政府は土壌を中心に環境改善を進める中、農産物の安全性の改善を目指している。写真は6月山東省の小麦畑の収穫の様子(2017年 ロイター)
[北京 5日 ロイター] - 中国政府は4日夜、新たに12種類の高毒性農薬の使用を5年以内に禁止する見通しだ。国営新華社が報じた。政府は土壌を中心に環境改善を進める中、農産物の安全性の改善を目指している。
政府はすでに22種類の高毒性農薬を果物、野菜、茶葉などに対し使用禁止にしている。ただ、農業省の曾衍徳氏によると、他の農産物に対しては地下の害虫に特に効果のあるものなど、多くが依然として使用されているという。
同省はすでに、高毒性物質であるエンドスルファンと臭化メチルを含む農薬を2019年までに禁止すると通達済み。アルジカルブ、ホレート、イソカルボホスは18年に、オメトエートとリン化アルミニウムを含む農薬を20年までに禁止する。クロルピクリン、カルボフラン、メソミルは22年までに段階的に禁止する。
曾氏は、毒性の低い代替品の生産に向けた研究開発を増やすよう求めた。
政府は2年前、2020年までに農薬量の伸びをゼロに抑える目標を発表。最近3年間はすでに減少に向かっていると説明した。