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NAFTA再交渉、自動車など重要項目で溝埋まらず

2017年11月22日(水)12時20分

 11月21日、米国、カナダ、メキシコの3カ国がメキシコ市で開いた北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第5回会合は、重要項目で歩み寄ることなく終了した。写真はカナダ、メキシコ、米国の国旗、19日メキシコ市で撮影(2017年 ロイター/Edgard Garrido)

[メキシコ市 21日 ロイター] - 米国、カナダ、メキシコの3カ国がメキシコ市で開いた北米自由貿易協定(NAFTA)再交渉の第5回会合は、重要項目で歩み寄ることなく21日に終了した。

3カ国は3月まで交渉を継続する意向を確認したが、米国が見直しの柱とする項目を巡って見解が対立したままとなる中、来春のメキシコ大統領選開始までの合意に向けて残された時間は限られている。

メキシコとカナダは、自動車に関して域内部材の使用率を現行の62.5%から85%に引き上げ、米国製部材を50%使用することなどを求めた米国の要求を受け入れない姿勢を示している。

両国はまた、紛争解決の枠組み廃止やメキシコ・カナダ産農産品の対米輸出制限など米国が提示した他の一連の要求についても反発している。

3カ国は会合終了後、一定の進展が得られたとする声明を発表し、「できるだけ早期の合意」を目指して引き続き努力する考えを示した。

しかし、ライトハイザー米通商代表部(USTR)代表は「一部の取り組みで進展があったものの、十分に前進していないことを引き続き懸念している」と述べた。

また「不均衡を是正した合意につながる項目について、カナダやメキシコが真剣に交渉に応じる兆しは今のところ見られない。不均衡が是正されなければ満足のいく結果は得られない」との見方を示した。

メキシコのグアハルド経済相は記者団に対し「メキシコは(不均衡是正の)目標に向けて取り組む用意があるが、メキシコの生産や輸出が制限されないことが条件になる」と述べた。

また、自動車部品については、まず米国の要求を理解してから対案を提示するとした。

メキシコとカナダの当局者によると、両国は米国に対し、自動車に関する同国の要求がどのように産業発展を促すのか説明を求めている。

カナダの関係筋は、後退につながる要求に対案を用意しても何の利点もないとの見方を示した。

米国は、5年ごとに3カ国が継続で合意しない限り協定は失効するとした「サンセット条項」の導入も求めているが、メキシコの当局者によると、メキシコはこれに対し、5年ごとに内容を見直すとした対案を正式に提示した。

第6回会合は来年1月23─28日にカナダのモントリオールで開かれる予定だが、担当者らはその前に米ワシントンで12月に再び協議を行う。

*内容を追加しました。

ロイター
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