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アルゼンチン議会選、与党が勝利 前大統領への支持広がらず
10月22日、アルゼンチン議会選は、大票田のブエノスアイレス州で、マクリ大統領(写真左)の支持する候補が上院の議席を巡りフェルナンデス前大統領(写真右)をリードしている。写真はアルゼンチンの首都ブエノスアイレスで2012年8月撮影(2017年 ロイター/Marcos Brindicci)
[ブエノスアイレス 22日 ロイター] - 22日に投開票されたアルゼンチン議会選(中間選挙)では、マクリ大統領が率いる与党カンビエモスが勝利し、大統領の議会への影響力が強まる見通しとなった。一方、上院議員候補として出馬したフェルナンデス前大統領への支持は広がらなかった。
大統領在任中に社会保障政策で貧困層の支持を集めたフェルナンデス氏の政界復帰に産業界で懸念が高まる中、今回の選挙は、2019年の次期大統領選挙でマクリ氏が2期目続投を果たせるかどうかを占うレースとして注目されていた。
今回の議会選では、上院の3分の1と下院の半数が改選対象となった。
大票田のブエノスアイレス州では、開票率98%の時点で、上院の議席を巡り、マクリ大統領が支持するブルリッチ前教育相が得票率41.34%と、2位のフェルナンデス氏(37.27%)を上回った。ただ、フェルナンデス氏は得票率2位に入ったことで同州の上院3議席の1つを獲得する見通し。
与党カンビエモスは、ブエノスアイレス市やブエノスアイレス州、コルドバ州など人口の多い5選挙区すべてで勝利した。1985年以来、中間選挙で一つの政党が5区すべてを制したことはなかった。
カンビエモスは今回、議席を伸ばしたものの、引き続き過半数議席に届かない見通し。
一方、与党に議席を奪われた野党は大統領による拒否権行使を阻止するのに必要な全体の3分の2の議席を維持できなかった。
調査会社メドレー・グローバル・アドバイザーズのアナリストは選挙結果について「マクリ政権を大きく後押しする」と指摘した。
*内容を追加しました。