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米ネット企業、白人至上主義排除の動き相次ぐ
8月16日、米短文投稿サイトのツイッターは、ネオナチ系ウェブサイト「デイリー・ストーマー」に関連するアカウントを停止したと発表した。写真は同社のロゴマーク。2013年9月撮影(2017年 ロイター/Kacper Pempel/Illustration/File Photo)
[サンフランシスコ 16日 ロイター] - 米ツイッター
インターネット企業はこれまで、各国政府からの圧力などに対応する形でイスラム系武装組織が投稿した暴力的なコンテンツを削除してきたが、従来の方針では、違法性がなければコンテンツについて独自に判断することは避けてきた。
ただ、シャーロッツビルの事件をきっかけに、監視強化の動きが広がった。
短文投稿サイトツイッターは16日、ネオナチ系ウェブサイト「デイリー・ストーマー」に関連するアカウントを停止したと発表。アカウントの詳細は明らかにしていないが、デイリー・ストーマーに関連する3つ以上のアカウントで「アカウントが停止されました」と表示される。
デイリーストーマーはシャーロッツビルで週末に開かれた白人至上主義団体の集会の開催に関与。この集会に抗議する集団に自動車が突入するなどして32歳の女性が死亡、19人が負傷した。
ツイッターは発表文で、暴力的脅迫やハラスメント(嫌がらせ)、憎悪行為は禁じており、「この方針に違反するアカウントには行動を取る」と表明した。
交流サイト大手の米フェイスブック
ザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)は16日、「このような集会が今後増える可能性を踏まえ、われわれは状況を注意深く見守り、身体的危害の前兆があれば削除する」と表明した。
マイクロソフト
音楽配信大手スポティファイは、人種差別に反対する米国の非営利団体、南部貧困法律センターが「憎悪バンド」と認定した音楽の配信を中止する手続きを取っていると表明。
約600万のウェブサイトを対象にセキュリティーサービスを提供する米クラウドフレアは、デイリー・ストーマーへのサービスを取り止めたと明らかにした。
デイリー・ストーマーを巡っては、米ゴーダディとグーグルがこれまで、ドメイン登録を取り消すと発表。ここ数日間に同サイトは断続的にしかアクセスできなくなっている。創設者のアンドルー・アングリン氏は支持者の多くが使う交流サイト「Gab」で、サイトは近く復活すると宣言した。
*内容を追加しました。