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北朝鮮、拘束の米国人学生を解放 米高官の訪朝で実現
6月13日、ティラーソン米国務長官は、北朝鮮で拘束された米バージニア大の学生オットー・ワームビア氏(写真左)が解放されたと明らかにした。写真は2016年3月の裁判の様子(2017年 ロイター/KCNA)
[ワシントン/シンシナティ 13日 ロイター] - ティラーソン米国務長官は13日、北朝鮮で拘束された米バージニア大の学生オットー・ワームビア氏が解放されたと明らかにした。米当局者によると、国務省のジョセフ・ユン北朝鮮担当特別代表が訪朝し、解放に向けた交渉に当たった。
ワームビア氏の両親によると、同氏は1年以上昏睡(こんすい)状態にあり、13日中に帰国する予定。
同氏は2016年1月に拘束され、北朝鮮メディアによると、政治スローガンが書かれた展示物を盗もうとしたことから同年3月に15年の労働教化刑を言い渡された。
米当局者によると、ユン氏は今月6日にニューヨークで北朝鮮の国連大使と会談し、ワームビア氏の「状態」について情報提供を受けた。ユン氏は12日に平壌を訪問、「人道的見地」から解放を求め、北朝鮮側が受け入れたという。
米高官の訪問は、2014年にクラッパー前国家情報長官が米国人2人の解放のため訪朝して以来。
国務省の報道官は、ワームビア氏の解放がトランプ政権と北朝鮮の対話に道を開く可能性があるか聞かれ「判断するのは時期尚早」と述べた。
北朝鮮には米プロバスケットボールNBAの元スター選手、デニス・ロッドマン氏が13日から訪問しているが、国務省はワームビア氏の解放と関係ないとした。
一方、ティラーソン氏は、北朝鮮で拘束されている残り3人の米国人の解放に向けて協議を続けていると述べた。