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訂正:金正男氏殺害、被告2人の審理がマレーシアの高裁へ移管

2017年05月30日(火)15時23分

[クアラルンプール 30日 ロイター] - 北朝鮮の金正恩・朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏が2月にマレーシアの空港で殺害された事件で、インドネシア人とベトナム人の女2人の被告の審理が30日、高等裁判所へ移された。2人の弁護人は、要求した文書の一部がまだ入手できていないと苦情を申し立てた。

インドネシア国籍のシティ・アイシャ被告(25)とベトナム国籍のドアン・ティ・フオン被告(28)は正男氏の顔に、国際連合が大量破壊兵器に指定している猛毒の神経剤VXを塗り付けた疑いが持たれている。正男氏殺害で有罪判決が出た場合、死刑となる可能性がある。

被告2人はそれぞれの出身国の外交官に、自分たちはだまされ、米韓の情報機関の当局者らが言うところの「正恩氏が仕組んだ暗殺計画」に利用されただけだと主張した。

被告2人は3月1日に起訴されたが、南部セパン市地区の治安判事裁判所は、高裁への移管を求める検察官からの要請を2回、必要な書類がそろっていないとして先送りしていた。

30日、審理はシャー・アラム高裁へ移された。初公判の日程は決まっていないが、アフマド検察官は記者団に対し、被告らには「1カ月以内に」通知されると話した。

*見出しの「金正恩氏」を「金正男氏」に訂正します。

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