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シンガポール第1四半期GDPは上方改定、17年は2%超成長も

2017年05月25日(木)12時30分

 5月25日、シンガポール通産省が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値は、季節調整済みの前期比年率で1.3%減となり、速報値の1.9%減から上方改定された。製造業が堅調な伸びを示した。写真はシンガポールで昨年6月撮影(2017年 ロイター/Edgar Su)

[シンガポール 25日 ロイター] - シンガポール通産省が発表した第1・四半期の国内総生産(GDP)改定値は、季節調整済みの前期比年率で1.3%減となり、速報値の1.9%減から上方改定された。製造業が堅調な伸びを示した。

通産省は2017年の成長率について、堅調な外需に支えられて2.0%を上回る可能性が高いとの見方を示した。

ロイターが集計した第1・四半期GDP改定値の市場予想は1.0%減だった。

前年比では2.7%増。速報値の2.5%増から上方改定されたほか、市場予想と一致した。

通産省は17年の成長率について、1.0─3.0%との従来予想を維持した。その上で「下振れリスクが現実にならなければ」、先進国の見通し改善に支えられて2.0%を上回る公算が大きいとした。

17年の輸出成長率については4.0─6.0%と予想し、従来見通しの0.0─2.0%から上方修正した。

通産省はこうした楽観的な見方の一方で、中国の金融引き締めや米英の政策を巡る不透明感などのリスクにも警戒感を示し、「(中国で)想定以上の信用収縮が見られた場合、中国の投資支出、ひいては経済成長が予想以上に急速に減速する可能性がある」とした。

一部のアナリストも同様に慎重な見方を示し、保護主義や中国の引き締めスタンスが貿易にマイナスの影響を及ぼし、周辺地域の経済に波及する恐れがあると指摘した。

*内容を追加しました。

ロイター
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