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オーストリア、10月に前倒し総選挙実施へ 今後の移民政策など占う
2017年05月17日(水)08時56分
[ウィーン 16日 ロイター] - オーストリアのケルン首相は16日、主要政党が総選挙を前倒しし、10月15日に実施することで合意したと明らかにした。高い支持率を維持している極右の自由党(FPO)が政権入りするかどうかが注目される。
ユーロ懐疑派で反移民政策を掲げる自由党は最近まで支持率トップを維持してきたため、選挙後に政権入りする可能性がある。このため、選挙の結果は同国の移民や労働、社会保障の各政策や欧州連合(EU)内での立場を左右するとみられている。
ケルン氏は議会の全政党の党首と会談後、「10月15日で合意した」と表明。当初の予定では、総選挙は2018年の秋に行われる見通しだった。
ケルン氏が率いる社会民主党(SPO)は、連立を組む保守系の国民党(OVP)と改革に向けた政策を巡り対立を深めていた。また、OVP内部の対立も表面化していた。
国民党は前週末に総選挙前倒しを要請し、14日にクルツ外相を新たな党首に選出。これを受けて世論調査では同党の支持率が35%に急上昇し、トップに浮上。ここ数カ月は約20%だった。
それまでは自由党が1年以上にわたり支持率約30%で首位に立っていた。社会民主党は2位につけていた。
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