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ドイツ政府、イスラム教徒への規制強化巡る提案を一蹴
4月3日、ドイツ政府のザイベルト報道官は、イスラム教徒の権利や義務を成文化した「イスラム法」を導入する計画はないと語り、イスラム教徒に対する規制強化の提案を一蹴した。写真はベルリンで昨年4月撮影(2017年 ロイター/Fabrizio Bensch)
[ベルリン 3日 ロイター] - ドイツ政府のザイベルト報道官は3日、イスラム教徒の権利や義務を成文化した「イスラム法」を導入する計画はないと語り、イスラム教徒に対する規制強化の提案を一蹴した。
メルケル首相の母体であるキリスト教民主同盟(CDU)のクレックナー副党首は週末、イスラム教指導者に対する規制厳格化や、モスク(イスラム教礼拝所)に対する外国からの資金提供禁止を呼び掛け、難民の社会統合を巡る議論を再燃させた。
メルケル氏の寛容な移民受け入れ政策には批判が集まっており、クレックナー氏の発言は9月の連邦議会選挙を前に支持拡大を図る狙いがあるとみられる。
ザイベルト報道官は、こうした規制の法制化を求めるクレックナー氏ら党幹部の提案を「政府が取り組む問題ではない」と一蹴。メルケル政権は、ドイツにおける宗教の自由を重視していると強調した。
一方、メルケル氏は1日、週例のポッドキャストで、ドイツにいる難民は寛容と寛大、宗教の自由を尊重しなければならないと語った。