ニュース速報

ワールド

朴前大統領の逮捕状、ソウル中央地裁が30日から審査

2017年03月27日(月)19時13分

 3月27日、韓国の検察当局は、朴槿恵前大統領(65)の逮捕状を請求することを明らかにした。朴氏は収賄などを巡る捜査で容疑者として先週、取り調べを受けていた。写真は21日、ソウル市内の検察当局に到着した朴槿恵前大統領(2017年 ロイター/Kim Hong-Ji)

[ソウル 27日 ロイター] - ソウル中央地裁は27日、 検察当局が収賄容疑などで請求した朴槿恵前大統領(65)の逮捕状発付の是非について、現地時間30日午前10時半(日本時間同)から審査すると発表した。

30日遅くか31日午前中に判断される見通しで、逮捕状発付が適当との判断が下されれば、朴氏は取り調べの期間中、最長20日にわたり拘留される。

逮捕されれば、大統領経験者としては3人目の逮捕者となる。

朴氏は収賄などを巡る捜査で容疑者として先週、取り調べを受けていた。

韓国の憲法裁判所は今月、国会が可決した朴前大統領の弾劾訴追を妥当と判断した。民主的な選挙で選ばれた大統領が失職する初のケースとなった。朴氏は容疑を否認している。

朴氏は、友人の崔順実(チェ・スンシル)被告と共謀し、大統領としての政治的主導権を支えるために設立された2つの財団へ大企業に資金拠出を迫ったりするなどの容疑が持たれている。

検察当局は27日、朴氏への逮捕状請求の発表に際して、同氏に証拠隠滅の恐れがあると説明。

声明で「容疑者は、大統領としての強力な立場と権限を利用して企業に金銭を渡させ、企業経営の自由を侵害することで職権を乱用した。非常に重大な事件だ」と指摘した。

朴氏は、サムスングループ[SAGR.UL]の事実上のトップ、李在鎔(イ・ジェヨン)氏を含む大手企業幹部からの収賄で有罪判決を下された場合、10年以上の禁錮刑を科される可能性がある。

*内容を追加しました。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

イラン、イスラエルへの報復ないと示唆 戦火の拡大回

ワールド

「イスラエルとの関連証明されず」とイラン外相、19

ワールド

米石油・ガス掘削リグ稼働数、5週間ぶりに増加=ベー

ビジネス

日銀の利上げ、慎重に進めるべき=IMF日本担当
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ公式」とは?...順番に当てはめるだけで論理的な文章に

  • 3

    便利なキャッシュレス社会で、忘れられていること

  • 4

    「韓国少子化のなぜ?」失業率2.7%、ジニ係数は0.32…

  • 5

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 6

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 7

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離…

  • 8

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 9

    毎日どこで何してる? 首輪のカメラが記録した猫目…

  • 10

    ネット時代の子供の間で広がっている「ポップコーン…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人機やミサイルとイスラエルの「アイアンドーム」が乱れ飛んだ中東の夜間映像

  • 4

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 5

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 9

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 10

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中