ニュース速報

ワールド

ペンス米副大統領、EU首脳と会談 強い欧米関係維持表明

2017年02月21日(火)07時14分

2月20日、ペンス米副大統領(左)はトゥスクEU大統領(右)と会談した。写真は20日、ブリュッセルで撮影(2017年 ロイター/Francois Lenoir)

[ブリュッセル 20日 ロイター] - ペンス米副大統領は20日、ブリュッセルでトゥスク欧州連合(EU)大統領と会談し、トランプ米政権として通商、安全保障の面で欧州との相互関係を維持、発展させる意向を表明した。

トランプ米大統領は英国のEU離脱決定を支持する立場を示しているほか、前月には他にも英国に続いて離脱する国が出てくるなどと発言。欧州首脳の間では、米国に対し警戒が広がっていた。

ペンス副大統領は「トランプ米大統領を代弁し、EUとの協力、パートナーシップに米国が引き続き強くコミットしていると表明することを光栄に思う」とし、欧州側の不安払しょくに努めた。

その上で「われわれは同じ遺産、価値、そして何より自由と民主主義、法の支配を通じて平和と繁栄を促進するという同じ目的を共有している。われわれはこれらの目標に引き続き注力している」とした。

トゥスク大統領は、国際法に基づく国際秩序、北大西洋条約機構(NATO)を基礎とする安全保障、結束した欧州の重要性をめぐり、ペンス氏の見解を質問したところ、肯定的な回答を得たと評価した。

ペンス副大統領は、国内総生産(GDP)比で少なくとも2%という目標達成に向けたNATO加盟各国の軍事費増額について、年末までに「真の進展」があることをトランプ大統領は期待していると述べた。

ペンス副大統領は「米国は自身の役割を果たすつもりだが、欧州の防衛には欧州側のコミットメントも同様に必要」との姿勢を強調した。

*内容を追加します。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

トルコ、経済は正しい軌道上にあり金融政策は十分機能

ワールド

イスラエルのミサイルがイラン拠点直撃と報道、テヘラ

ビジネス

中国シャオミ、初のEV販売台数が予想の3─5倍に=

ワールド

イスラエル北部の警報サイレンは誤作動、軍が発表
MAGAZINE
特集:老人極貧社会 韓国
特集:老人極貧社会 韓国
2024年4月23日号(4/16発売)

地下鉄宅配に古紙回収......繁栄から取り残され、韓国のシニア層は貧困にあえいでいる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    「毛むくじゃら乳首ブラ」「縫った女性器パンツ」の衝撃...米女優の過激衣装に「冗談でもあり得ない」と怒りの声

  • 3

    止まらぬ金価格の史上最高値の裏側に「中国のドル離れ」外貨準備のうち、金が約4%を占める

  • 4

    価値は疑わしくコストは膨大...偉大なるリニア計画っ…

  • 5

    中ロ「無限の協力関係」のウラで、中国の密かな侵略…

  • 6

    「イスラエルに300発撃って戦果はほぼゼロ」をイラン…

  • 7

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 8

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 9

    休日に全く食事を取らない(取れない)人が過去25年…

  • 10

    紅麴サプリ問題を「規制緩和」のせいにする大間違い.…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 3

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体は

  • 4

    犬に覚せい剤を打って捨てた飼い主に怒りが広がる...…

  • 5

    攻撃と迎撃の区別もつかない?──イランの数百の無人…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    アインシュタインはオッペンハイマーを「愚か者」と…

  • 8

    天才・大谷翔平の足を引っ張った、ダメダメ過ぎる「無…

  • 9

    帰宅した女性が目撃したのは、ヘビが「愛猫」の首を…

  • 10

    ハリー・ポッター原作者ローリング、「許すとは限ら…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

  • 10

    浴室で虫を発見、よく見てみると...男性が思わず悲鳴…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中